テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

8月13日 内子リベンジ!

僕には、もう何年も前から行きたいと考えていた場所がありました。
愛媛県喜多郡内子町にある、田丸橋という橋。屋根付きの珍しい橋で、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケ地になったりしました。
まだ中学生だった僕は、その坂の上の雲のドラマを見て、なんて綺麗なところだろうかと感動したのです。
それからずっと、行きたい行きたいと思いながらもなかなか行けず、ついにこの春7年越しで訪れる計画を立てました。しかし、その日は雨が降ってしまい、内子駅から7キロほど自転車をこがないといけないことから、断念したのでした。
リベンジを誓った春ですが、それを果たす機会は早速この夏やってきました。手元には18きっぷ、自分は愛媛に帰省中。ならば、行くしかないでしょう!

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というわけで、西条からノロノロ各停で松山までやってきました。
お盆休み真っ盛りの8月13日、もっぱら3連で走るTSEも、量産車を組み込んで4両に増結されています。

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松山から内子までは、列車の接続の関係で別途乗車券を購入して宇和海に乗車。
18きっぷの旅と称しながら、初っ端から特急型しか画像がないのは如何なものか・・・
この列車は所定アンパンマン列車なのですが、松山寄りの先頭車は通常車が増結に充てられていました。この車両は指定席に当たりますので、アンパンマン列車の指定席を・・・と思って座席を取った人は残念^^;

内子駅でレンタサイクルを借りて、見知らぬ町を爆走します。

しばらく内子線に沿う形で松山方面へ。
ある程度進んだところで線路から離れ、農村の坂道を駆け上がります。
結構長いこと坂を登る(勾配は緩やか)ので、夏は水分補給と汗対策が必要です。

そして、目的地は突然現れます。

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7年前からずっと来たかった場所、田丸橋です。
自然豊かな中に流れる小川、それをまたぐ屋根付きの橋。なんともいい雰囲気ではないですか?

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雰囲気もさることながら、架橋構造も興味深い。

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かつてはここが井戸端会議の舞台だったそうで。
収穫した農作物の保管場所だったりもしたそうです。屋根があるだけで橋の利用方法が広がりまくりですね。

屋根付き橋は愛媛県内に幾つかあるそうですが、そのうちこの田丸橋は1944年に建造されたものとされ、町の文化財や、土木学会奨励土木遺産に認定されています。

他に人のいない橋でぶつぶつ独り言を呟きながら様々な角度から橋の写真を撮る姿は端から見れば完全な不審者だったかもしれませんが、そのくらい感動に溢れながらの時間を過ごしました。

再び自転車にまたがり、内子駅方面に戻ります。

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内子線の線路をくぐるあたりまで戻ってくると、ちょうど松山行きの宇和海が通過しそうな時間だったので少し待ってみました。
この日は各編成が所定より一両増結された4連での運転だったので、朝方には通常3連×2の6両で運転される宇和海4号は8両編成で運転されたとか。
青い帯の2000系が8両繋がれて走る姿は壮観だろうなぁ・・・

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来た道をそのまま引き返すのも寂しいので、町並み保存地区に寄ってみました。
江戸から明治時代の面影を強く残す建物がずらっと並んでおり、なかなか見ごたえある空間でした。この町は当時、木蝋の生産で栄えたそうです。
手前に見える建物でもよくわかるように、少し黄色がかった壁の建物が目にいつきます。これは、地元で採れる黄土を使って塗られた壁なのだそうで、独特の雰囲気を醸し出しています。

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続いて、内子座
今年で創建100年を迎えるという芝居小屋で、現在でも文楽や様々な講演会などで使用される現役。
一時期は商工会議所の事務所や映画館的な利用がなされ、さらには解体の危機にあったこともあるそうです。地元の熱意によって芝居小屋としての再出発を果たしたとのことですが、今では外国人観光客も散見されるくらいの観光地です。

まだ予定の列車までは少し時間があるので、ちょっと内子座の中を覗いてみようと思います。

続きます。