テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

冬の旧線ハイキング!福知山線を歩く。 ③

コースに入ってから初となるトンネルを抜け、その風景は一層険しさを増してきました。

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鬱蒼とした中に顔を出すのは、北山第二トンネル。
レンガ積みのポータルを持つトンネルですが、尼崎寄りは十数メートルほど杭口が延長されており、北山第一トンネルとは違った雰囲気を醸しています。
トンネル内はやはり真っ暗闇。
ひとたび懐中電灯を消せば、すぐ隣を歩く相方の姿すらわからなくなります。

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武庫川の様子も、阪神電車の駅が架かる下流のイメージからは程遠く、かなり渓流の様相を呈してきました。
これはなかなかいい景色。
あとは、この谷間にも陽が当たってくれれば良いのですが。

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キロポスト・・・でしょうか。
尼崎起点で24km。
現在線では武田尾駅が25.1km地点に当たるとのことなので、旧線が現在線より路線長が長いことを鑑みると、辻褄の合う数字です。
なお、現在線には21.9km地点に西宮名塩駅がありますが、旧線では生瀬の次は武田尾まで駅がありませんでした。

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溝滝尾トンネル。
先ほどの北山第二トンネル同様、杭口が延長されています。
構造物の上にはスペースがありそうなので、トンネルの補強のためと言うよりは、落石などから列車・線路を守るシェード的な存在だったのかもしれません。

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溝滝尾トンネルを抜けると、続いてすぐに、立派な鉄橋が姿を現します。
廃トンネルから見る廃鉄橋。
ハイキングコースに整備されて人の姿は見受けられますが、そそるものですね。

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渓谷の山あいに架かる巨大な鉄の構造物。
迫力は満点です。
この第二武庫川橋梁のトラスは2代目で、土木学会の論文によると、初代は1953年まで使用されていたようでした。
初代第二武庫川橋梁は現存しませんが、同時期に架け替えられた、第三武庫川橋梁、第四武庫川橋梁は、弥彦線の西川橋梁、土讃線の洲津川橋梁に転用され、現用であるとのことです。

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橋を渡れば、またすぐにトンネル。
長尾山第一トンネルです。
ここまでくると、ハイキングコースももう終わりが近いです。
寒い暗いと震えながら、あともう少し、トンネル群を抜けてゆきます。

続きます。