テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

18きっぷの消化試合、越美北線へ!

東北旅行で使用した18きっぷは2日分だけ。残る3日ぶんを消費せねばなりません。
そのうち2日分は、金沢~大阪を往復するのに使ったのですが、それでもまだ1日分残っています。
これを消費すべく、9月の初め、ぶらっとお出かけしてまいりました。

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今回はタイトルの通り、越美北線へ行ってきました。
今まで乗ったことのなかった越美北線
この路線に乗るときは、未成区間を挟んだ越美線の南側、長良川鉄道に抜けるルートで旅をしたいなと考えていたのですが、結局九頭竜湖までの往復で乗りつぶすことにしました。

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天気は最高。
色づいてきて、所々刈り取りが始まってきた田んぼの合間を、快走していきます。

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福井平野を抜けると、だんだん山の景色に変わっていきます。
つかず離れず流れる川は、九頭竜川・・・ではなく、足羽川九頭竜川水系ではありますが)。
九頭竜川に沿って走る路線は、えちぜん鉄道勝山永平寺線なんですよね。これはなかなかのフェイントです。

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越前大野を過ぎて近づいてくる川は、今度こそ九頭竜川
この辺になってくると、トンネルも結構増えてきて、山間の雰囲気がかなり濃くなってきます。

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勝原を出ると、ほとんどトンネルのみの区間へと入っていきます。
勝原を出てすぐに突入する白谷トンネル、そしてその次に入る5,000m超の荒島トンネルは、その間をシェードで接続されているため、感覚的には6kmを超える長大トンネルの様相です。
荒島トンネルを抜けてすぐの越前下山駅を出発すると、すぐにまたトンネル。
2つほどトンネルを抜けたら、終点の九頭竜湖に到着です。

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山々に囲まれた九頭竜湖駅
駅名の由来となる九頭竜湖(ダム)までは6kmほどあり、多少離れています。

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約30km。越美南線までの線路は、この先に伸びるはずでした。
地元の思惑など様々な要因が取り巻いて、計画立案に対して着工が非常に遅かったという越美北線。さあ作るかという時には国鉄の財政悪化が進んでいて、現在の未成区間の着工にまでは至らなかったようです。
県境の山越えには、幾重にもなるループ線や、長大トンネルの建設が計画されていたのだとか。
もし繋がっていたら。それでも北陸と中京圏を結ぶのは、米原経由だったのでしょうか。

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かつては未成区間を結ぶ国鉄バス(→JR東海バス)があったそうですが、現在駅前から出るのは大野市営バスのみ。越境はできません。
前坂線という路線で県境近くまで行き、しばらく歩いて越境、郡上市デマンドバスに乗り継ぐというルートが、現在かろうじて公共交通機関を利用して南線にたどり着ける唯一の手段です。
今回は乗ってきた列車ですぐに折り返しましたが、いつか絶対、一度はこのルートで抜けてみたいなと思います。

ただ行って帰るだけではつまらないので、復路では越前大野で途中下車してみました。その話は、次回に続いて綴ることにします。

続きます。