テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

乗ろう!登ろう!山開き!! ⑤

念願の谷川岳登山を終え、麓の土合駅から再び列車に乗車しました。

イメージ 1
上越線上越国境をまたぐ区間は、上下線でそれぞれ大きな特徴を持つところ。
長い長い新清水トンネルで一気に駆け抜ける下り線に対し、単線時代からの上り線は、ループ線で国境の勾配をクリアしていきます。
土合駅湯檜曽駅の間では、こうしてループして下る先の線路を眼下に望むこともできました。

イメージ 2
湯檜曽駅に到着すると、今度は先ほど走って来たところを見ることができます。
架線柱が立っているのがわかるでしょうか。
こういう特殊な線形をはっきりと視認できるのは面白いですね。

イメージ 3
水上に到着すると、ホームの反対側には茶色い客車が。
SLレトロみなかみに使用される、貴重な貴重な現役の旧型客車です。
お隣は、谷川岳山開き号の上り便に充当される185系。なんと素晴らしい並び。

イメージ 4
色調を変えてみるとこんな感じ。
いやはやしかし、これは一体いつの写真なんだという光景。
平成も最後の夏を迎えているというのに、たまげたもんですね。

イメージ 5
日帰り入浴できる温泉を探し、山でかいた汗を流して駅に戻ると、ちょうど機関車をくっつけているところでした。これはアツい。
この日の牽引機はD51 498。JR東日本の復活蒸気の先駆けとして、高崎支社管内のみならず、JR東日本の各地で活躍する働き者です。
ここ数年はC61 20やC58 239など仲間が増えて、老体に鞭打たれることも多少は減ったのでしょうか。なんにしても、客車とともに、末長く走ってほしい車両です。

イメージ 6
SLレトロみなかみ、もちろん指をくわえて見ているだけでなく、高崎まで乗車します。この旅最後のビッグイベントです。
東の蒸気は厳ついスノープラウがかっこいいですね。

イメージ 7
乗車したのは最後尾、5号車。スハフ42 2234でした。
5号車にはJR東日本では現役最古となるスハフ32 2357などが充てられることも多いようですが、さすがに夏場に扇風機すらない車両を充当するわけにもいかないようで、この日は比較的近代的なスハ43系客車で統一された編成でした。

イメージ 8
青いモケットのボックスシートに、木製の窓枠。
12系などに近しい雰囲気ではありますが、やはりどこか"旧型"を感じさせる車内です。

イメージ 9
旧型客車どころか、「スハフ」という称号すらもかなり少なくなって来た現代。
発車までもうしばらく。貴重な客車たちの観察を続けます。

続きます。