テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

ダイヤ改正、去り行く車両を一目見に。

北海道旅行の話を書いている途中ですが、先に旬な話題を。

3月は、JR各社を中心にダイヤ改正が行われる月。
今年は17日に行われ、例年通り、運転時刻や使用車両変更、それに伴った新型車両の導入や、旧来の車両の撤退も見られました。
ここ最近は毎年のように何かしら国鉄型の引退が発表されていますが、今年も例によって国鉄型が絡む動きがありました。それらを含め、改正前の様子を少し眺めてきました。

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改正前日の3月16日、金沢から始発の新幹線に乗って、まず訪れたのは高崎。
僕は211系もかなり好きなんですが、この日ばかりは脇役です。
これに乗って、一つ隣の高崎問屋町へと移動します。

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ロープが足回りにかかってしまいますが、いい雰囲気です。
ここで狙うのは、もちろんあの形式。

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獲物はすぐにやって来ました。
信越本線上越線吾妻線両毛線など、高崎周辺の路線で活躍して来た115系は、この春で引退。3月21日にはさよなら運転が予定されています。
未だに新潟や中国地方、しなの鉄道など115系の活躍する場は残っていますが、それらも着実に数を減らして来ている様子。新潟やしなの鉄道は編成によって様々な塗装が施されてバリエーションに豊富なので、その辺もがっつり捉えていきたいところです。

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続いてやって来たのは、高崎問屋町からさらにひと駅隣の井野。
からしばらく歩いて、井野~新前橋間の撮影地で狙います。

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容赦なく体内に侵入してくる花粉に蝕まれながら待つこと50分。
やって来たのは見応えバッチリの6連運用。水上行きの列車です。
若干形式は違いますが、かつて僕が横浜に住んでいた時代には、まだ東海道線(東京口)でも113系が現役で、堂々の15両編成は子供心に国鉄型の格好よさを教えてくれました。当時はまだ純粋な心を持っていて、オタクと言われるタイプでもなかった頃ですが、平屋サロに心を打たれていたあたり、素質あったんだろうなぁ・・・

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先ほどの直線の撮影地から、井野の駅まで戻る途中に。
架線柱の隙間から支障物を避けての構図になるので、周辺の広さの割には撮れるポイントが限られそうな場所でした。
しかし、こういうアウトカーブは結構好きかも。SLとかもとってみたいなと思うスポットです。

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最後に、もう一本115系を。
引退記念のステッカーが貼り付けられた、最初に撮った編成ですね。
高崎の115系は引退してしまいましたが、先ほども書いた通り、まだ走っているところはちょこちょこありますので、そちらもしっかり撮りにいきたいなと思います。
取り急ぎ、新潟に行きたいなぁ。

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115系に満たされたあとは高崎からグリーン車ブルジョワに都内へと向かい、中央本線吉祥寺駅へ。初めて降りました。
緩行線のホームから狙うのは、もちろんこの日引退してしまったあの車両。

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本命がやってくるまではしばらくあるので、あまり撮る機会のない緩行線の列車などを撮りつつ待ちます。

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さて、だんだんとカメラを構える人が増えて来て、いよいよ本命が登場!
というタイミングで、緩行線の列車が入線。見事に被られてしまいました。
その本命がこちら、E351系。まさかE353系の登場からこんなに早く消えることになるとはちょっと思っていませんでしたが、この春で定期列車からの引退となりました。波動用としての残存も期待されましたが、どうもその流れもない様子。今後は順次廃車になっていくものかと思われます。
新型車両の導入が噂され始めた頃から、機会があればできるだけ乗車しておこうと、意外と乗車回数を稼ぐことができたE351系
最後の撮影は被られてしまうというちょっと残念な結果に終わりましたが、見送ることができて良かったなと思います。

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一応後打ちはしておきました。
顔の真ん中に備えられた横並びの前照灯や、651系ゆずりの大型電照ヘッドマークなど、JR東日本初期の特急型らしさのあるE351系
気がつけば平成も30年で、国鉄型の引退どころではなくなりつつあるんだよなと考えさせられたり。
後継となるE353系はE257系までもを置き換えるとのことで、なんだかんだ189系まで運用に就いていた中央本線の特急も、ここに来て大きく変化しそうですね。

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この日の僕はとってもアクティブ。遅めの昼食をとったら、新幹線で一気に西へ。
いよいよN700Sも本線上に姿を現そうかという今月。「のぞみ」に限らず、東海道新幹線から700系が消える日もじわじわ近づいているように感じます。
というわけで、せっかくなので「700系のぞみ」を堪能してみました。ちょうどいい時間にあって良かった。(ほとんど寝てましたが)

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西へ向かうのはもちろん帰省が目的ではあるのですが、こんなにさっさと大阪へ帰ったのはもちろん、撮りたい列車があったから。
関空快速で鳳へと向かうと、ちょうど205系が停車中でした。
この日は鳳から出る羽衣線103系を撮影したく訪れましたが、同じく阪和線から引退となる205系も確保できたのはラッキーでした。
先に日根野を離れた1000番台は、このダイヤ改正から奈良線での運用が始まりましたね。103系最後の砦となりつつある奈良線ですが、201系、205系の転属で今年中にも大きく数を減らすのは明白。なんでも早め早めに記録しておきたいところです。

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そして、羽衣線103系
本線の103系は225系5100番台の導入で先に引退してしまいましたが、いよいよ225系は羽衣線にも進出。
この翌日からは、たったひと区間だけのこの路線にも、クロスシートの4両編成が運用入りしました。

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103系の車内には、吊り広告の代わりにこんなものが。
引退近い頃の姿から、奈良車のように前面に白帯が入っていた時代まで、様々な時代を走り抜けた103系の姿を見ることができました。
愛された車両だったんだな、そう感じる装飾でした。

朝の高崎から夜の鳳まで、自分でも思っていたより上手くトントン拍子に撮りたい物を撮れたこの日。
翌日からはもういないのかと思うと、ダイヤ改正の時期特有の寂しさみたいなのもあるのですが、どの車両も撮れるときに撮って、乗ってをやっていたので、悔いなく見送れたかなという気がします。
他にも日本各地で消えたり誕生したりがありましたが、これからも、こうして変わりゆく鉄道を見届けることができたらなと思いつつ、今回の記録を終わります。

以上です。