テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

新年一発目!消えゆく路線を訪ねて。 ③

消えゆく路線、三江線乗りつぶした翌日。
この日はのんびり島根を観光することにしました。

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初乗車となる一畑電車で、まずは出雲大社を目指します。

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川跡で大社線に乗り換えて、こぢんまりと可愛らしいけれど、歴史深く有形文化財指定も受けている出雲大社前駅へ。

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丸い屋根やステンドグラスが素敵な西洋風の駅舎です。

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駅構内には、デハニ52が保存展示されています。
保守などの観点から引退して10年近く経つこの車両ですが、未だに車籍は残っているようで、将来的な復活運行も模索されているのだとか。
隣は、このデハニ50形をイメージしたラッピングがされている1000系です。

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さてさて、駅から少々歩いて、ようやく出雲大社へとやって来ました。
何度か出雲市までやって来ておきながら、スルーしてしまっていた出雲大社。年明け早々に訪れる事ができて、いいタイミングでした。
年末は伊勢で、年明けは出雲。ありがたい年末年始になったかな、なんて。

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この日は1月5日。まだまだ初詣的な人で大混雑か?とビビっていましたが、ご覧の通り、いい具合に人はまばらで、落ち着いて詣でる事ができました。

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伊勢とはまた違った雰囲気の神々しさがある出雲大社
神在月には全国から八百万の神様がここへと集まってくるわけですが、(こんなことを言ったら罰当たりかもですが)伊勢よりもカジュアルな空気を感じたように思います。

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出雲大社の祭神は大国主大神。これはその銅像になります。
日本神話は軽くしか知らないのですが、日本書紀古事記など記載のある書物によって多少血縁関係の記述に差異があるものの、基本的にはスサノオの子孫にあたる神様なのだそうです。

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出雲大社に続いてこちらへ。
現在出雲大社へのアクセスは一畑電車かバスかというところですが、かつては国鉄の列車も近くまで来ていました。
大社線といい、大阪などからくる出雲大社参詣者向けの臨時列車などで賑わった時代もあったようです。

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廃止されたのは、30年ほど前になる1990年。
ですがこの通り、大社駅は綺麗に保存されていて、駅舎は国の重要文化財、さらに島根県有形文化財に指定されています。
大社駅の他に2つあった途中駅も、ホームの跡は残存しており、路盤もサイクリングロードなどとして、往時の雰囲気を残しているようです。
廃線跡を自転車で行くっていうのも楽しそうですね・・・

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廃線当時の発車時刻表なども残っていました。
前述の通り、かつては臨時列車などで賑わったものの、最後期には1時間に一本あるかないかの閑散路線になってしまっていたようですね。しかし、字が小さめな上に若干ブレてしまったのでわかりにくいですが、今はない特急のいそかぜや、急行だいせんに急行さんべなど、なるかしい列車名が「記事」の欄に記載されています。
こうして往時を偲ぶ事ができるのは非常にありがたい事ですね。綺麗に保存していただいている地元の方々に感謝しなければなりません。

この後は出雲大社と大社駅の間にある道の駅に寄りたかったのに、言ったら休業日だったりして残念なんてこともあったのですが、こんな感じに出雲大社近辺を楽しく散策したのでした。
出雲市駅から大社駅までは7.5kmほどだったそうなので、次行く機会があれば、廃線跡をたどって歩いてみるのもありかもしれませんね。

続きます。