テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

新年一発目!消えゆく路線を訪ねて。 ①

三江線。僕には今まで全くもって縁もゆかりもなく、おそらくこれから先もこれといって深く関わることもないであろう、全長108.1kmのローカル線。
あと1ヶ月と少々。この路線は、3月末をもって営業を終えることが決定しています。
その三江線に、今年の初旅として乗る機会を得ましたので、軽く旅行記などを綴りたいと思います。

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もともと、余らせてしまいそうな18きっぷの消化を目的として計画したこの旅。
そのため、1泊2日の旅の1日目は、普通列車を乗り継ぎ乗り継ぐのんびり旅です。
まずは新快速で姫路へ。

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姫路に続いて、相生でも乗り換え。
この辺で黄色い113/115系に乗ると、18きっぷで旅している感が高まります。

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どんどん乗り継ぎます。岡山から乗車した伯備線方面行きの列車は213系。
岡山で何度も見ている彼ですが、乗車するのはマリンライナー時代以来な気がします。JR東海の方も乗ったことはなかったはずですし・・・

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新見からは芸備線へ。一気にローカル色が強まります。
小柄なキハ120の車内は、立ち客が出るほどの混雑。見るからにテツな方もちらほら見かけて、まさかこの乗客が全部三江線へ行くんじゃ・・・?と、三江線大混雑情報を思い出してヒヤヒヤです。

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三次へとさらに芸備線をゆく列車に乗り継ぐ備後落合では、ちょうど木次線の車両も入線。山間のローカル駅に、キハ120が大集合です。
意外だったのが、ここまで乗ってきた列車の乗客の多くが、木次線の方へと流れたこと。芸備線列車は適度な乗車率で備後落合を出発しました。

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途中で高校生などがドッと乗ってきたりしつつ、列車は順調に三次へ。
僕はここで三江線に乗り換えですが、芸備線はさらに西へと続き、目指す先は広島です。
新見からここまでがキハ120単行だったのに対し、広島方面へは大型のキハ47が充当されていました。幕(JR西日本の黒地幕じゃない!)の示す通り、快速列車です。同じ路線でも、性質が違いすぎますね。

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さて、乗車するのは浜原行きのこの列車。
17時02分の発車までしばらく時間があったので、腹ごしらえをしたり、駅の周りをぶらついて時間を潰します。

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運賃表の路線図。新見や福山、呉までも券売機で購入できる(つまり三次から100km以内)のに対し、108.1kmある三江線は端の駅まで券売機では切符を購入できません。それだけ長い路線が、今回いっぺんに廃止になってしまうのです。

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駅前の地図。廃線後、「JR三江線」の文字はいつまで消されずに残ることか。
ギリギリのところに「江の川」と表記がありますが、三江線はこの川にほぼ全線にわたって沿うように敷設されており、「江の川鉄道」の愛称もある路線です。

さて、三江線は乗り通すのに直通でも4時間前後かかる路線。
僕が乗る列車は浜原で乗り換えがいる便とはいえ、さすがに座れないとなると厄介なので、そろそろホームへ戻って、座席確保に力を入れるとしましょう。

続きます。