テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

呑め!食え!Shu*Kura・おいこっとの旅 ④

観光列車「おいこっと」に乗って、飯山線を南下していきます。

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キハ110系を改造したこの列車は、通常の普通列車としての運用にもつくことがあるため、車内レイアウトは一般車と大きくは変わらないイメージ。
ちなみに「おいこっと」に使用されているキハ110-235、-236は当初、「秋田リレー」用の特急仕様車の300番代として登場した車両で、長野に転属後は飯山線の眺望車「ふるさと」として座席が全て千曲川の見える方に向けられたオールロングシート車となり、一旦他の一般車同様の座席にされるも「おいこっと」へ再改造されるという、座席配置の変遷にかなり動きがあった車両たち。
現在は写真の通り、2人と4人のテーブル付きボックスシート、2人ずつに区切られたソファタイプのロングシートという構成になっています。

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天井には観光情報などが流れるモニターが。

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十日町を出ると、列車はしばらく十日町盆地の中を走ります。
広がる田んぼ、遠くに見える山々。なんとも心落ち着く風景です。

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車内が落ち着いてくると、野沢菜漬けが配布されました。
飯山線戸狩野沢温泉駅などを通る、ドンピシャで野沢菜漬けが名産の地域を走る路線。漬物大好きな私にとっては嬉しいプレゼントです。
ぽりぽり食べてましたが、白飯が欲しくなる・・・・・・

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気づくと、車窓にはババーンと信濃川。ちょっと濁ってますね、、
越後田沢駅越後鹿渡駅の間にあるこの橋は、飯山線で唯一信濃千曲川を渡る場所。ここから長野の手前まで、ずーっと進行方向左側に寄り添いながら進みます。

「長野県に入り、隣を流れる信濃川千曲川へと名前を変えました」というような放送があったら、列車は長野県最初の停車駅、森宮野原駅に到着です。

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この辺りは日本でも有数の豪雪地帯だそうで、ホームには、昭和20年に記録した7m85cmの積雪を示す標柱が建っています。

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山と川ばかりだった車窓に、再び田畑が広がってくると、列車は飯山に到着です。

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北陸新幹線との接続駅となる飯山。
「おいこっと」がモチーフとしている“日本のふるさと”とは程遠い、近代的で綺麗な駅舎が背後に控えます。
列車はここでしばらく停車したのち、さらに飯山線を南下、豊野からは旧信越本線、現在のしなの鉄道北しなの線に乗り入れて、長野まで走ります。
しかし、長野まで行ってしまうと中途半端にルートの一筆書きが崩れてしまうことや、非鉄のツレがいることを考えて、今回はここで下車することにしました。
飯山線の未乗区間は、後日また乗る機会を作れそうなので、またのお楽しみにとっておきます。

乗り換える金沢方面行きの新幹線は5分ほどしか接続時間がなく慌ただしすぎるので、一本後の便に乗ることにしました。
できた時間で駅周辺をぷらぷら。駅の少し北にある片山稲荷神社へ足を伸ばしてみると、どうも地域のお祭りの日だったらしく、神主さんと軽くお話ししたり。
その時に少々お神酒をいただいて、それもそのあたりの地酒だそうですから、この日はつくづく呑める日だなぁと。飲みやすくさっぱりとした味でした。

旅の終わりまでお酒を飲んだ最後は、駅前のツルヤでちょっとつまみを買って、新幹線で帰りました。
ひたすら飲んで、のんびり景色を眺めるという贅沢な旅、最高でした。
二十歳になってやって見たかったこと、また一つ完遂です。
とにかく越乃Shu*Kuraは最高すぎたので、また乗りに行きたいと強く心に刻みました。皆さんにも心底おすすめです。是非に。
おいこっともまた、本数が少なく時間もかかる飯山線乗りつぶしには最高のアクセントになるのではないかと思います。Shu*Kuraとおいこっとを乗り継ぐ際は、Shu*Kura→おいこっとの順番がおすすめですよ!

まだまだ信越の素晴らしい観光列車たちの魅力を語り尽くせていないようにも思いますが、今回はこの辺で。
例によって更新が遅々として進まず、頻度バラバラで読みにくかったかもしれません、改善を心がけます・・・

以上です。