呑め!食え!Shu*Kura・おいこっとの旅 ②
さて、上越妙高を発車した越乃Shu*Kuraは直江津までの間、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインを進みます。
びゅう旅行商品のプランで乗車している1号車の乗客には、最初に列車限定のお猪口と巾着、食事のおしながきとコースターが配られます。
ちなみに、巾着の中に入っているお猪口はこんなの。
越乃Shu*Kuraのロゴが入ったお猪口は、これだけでかなりの記念品になりますね。
日本酒があまり得意でない方でも美味しく呑めそうな、シュワッと甘酸っぱい口当たりで、小さいグラスに注がれたウェルカムドリンクくらいじゃまだ足りない!と思うような、美味しいお酒でした。
さあ、このお酒を皮切りに、お酒ざんまいの始まりです。
お食事の内容は、3~6月に提供される春メニューで、妙高産コシヒカリの桜めし、越後ポークのソテー、春野菜入り鶏ハムロールと新潟野菜のピクルス、南蛮エビのわさび漬けディップとなっていて、どれも美味しく、おしゃれ。
個人的には桜めしと、鶏ハムロールが気に入りました。
素敵な食事に舌鼓を打っていると次第に海が見えてきて、「日本一海に近い駅」として名高い、青海川駅に停車。
ここでは5分少々停まるので、記念撮影などのためにホームへ降りることもできます。
このタイプの駅名標はShu*Kuraの停車駅に設置されているものですが、海をバックにというのはやはり素敵ですね。晴れていたらもっと綺麗なことでしょう。
青海川の次の停車駅、柏崎を出てしばらくすると、2号車のイベントスペースで蔵元イベントが始まります。
これは新潟県内の蔵元の方が来て、蔵元の紹介やお酒の紹介などなどのお話をしてくれた上で、お酒の試飲をさせてもらえるイベントです。
この日は柏崎の石塚酒造という蔵元の方がお話をしてくれました。
試飲させてもらえたのは三種類のお酒で、「越後高柳 さわがにラベル純米」「越後高柳 本醸造」「初しぼり かめぐち酒」の順でいただきました。
最初のはまるで水を飲むようにすっきりとした、非常に飲みやすく口当たりの良いお酒で、二種類目は「あぁ、日本酒を飲んでいる」と思う感じのお酒感。三種類目がすごくて、とてもコク深くて、なんだかもってりとした喉越し。飲んだ瞬間カッと口や胸が熱くなるような、そんなお酒でした。ちなみに、最後のがここの酒蔵の一番人気なのだとか。
今回は試飲だけで失礼させていただきましたが、気に入ったお酒があれば、列車内で購入することも可能です。
呑み食いはまだまだ続きます。
蔵元イベントの後、同じく2号車にあるサービスカウンター「蔵守~Kuramori~」で、5種の利き酒と鮭三兄弟なるものを購入。
利き酒は『柏露さんずい 純米吟醸(柏露酒造)』『白瀧 上善如水 純米吟醸(白瀧酒造)』『新潟しゅぽっぽ 純米吟醸(今代司醸造)』『新潟しゅぽっぽ 純米吟醸(越後鶴亀)』『君の井 純米大吟醸「山廃仕込」(君の井酒造)』の5種。
さっぱり飲みやすいものから、クイっと煽るのはちときついかなという感じのものまで、「あぁ、お酒ってたくさんあって奥が深いなぁ」と思わせられます。
「新潟しゅぽっぽ」というのは二つの会社から出ていますが、名前は同じでも味は全く違いました。辛口すぎるのが得意でない僕は、越後鶴亀という方のが好みでした。
利き酒を楽しんでいるうちに、長岡に到着。
越乃Shu*Kuraはここで方向転換、一度通り過ぎた宮内へ戻って、上越線方面へと向かいます。
乗務員交代などの作業のため5分ほど停まるので、一旦外の空気を吸って、少しずつまわって来た酔いをさまします。
ここらで再び2号車のイベントスペースへと向かうと、ジャズの生演奏が始まります。これは2回目で、1回目は青海川のあたりで行われます。
そんなに胸を張れるほどのファンというわけではないのですが、同世代の中では人よりちょっと聴いてるかな、くらいにはサザン、好きなんです。
それなりにお酒を入れていることもあって、気分は幸せ最高潮。とてもいい気分でジャズに耳を傾けます。
ジャズを聴きながら、熟成みそジェラートなるものを食べたり。
自然溢れる車窓に素敵な音楽、美味しいデザート。越乃Shu*Kura、最後の最後まで五感を使って楽しみ尽くしました。
ジャズ演奏が終われば、終点の十日町はすぐそこ。
自席に戻って、ふわふわ余韻に浸るのでした。
続きます。