テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

呑め!食え!Shu*Kura・おいこっとの旅 ①

美味しいお米ときれいな水が生んだ地酒王国、新潟。
ここには、お酒が好きな人ならば乗らずにはいられない列車が走っています。
その名も「越乃Shu*Kura」。
『水と大地の贈り物』をキャッチフレーズに、お酒をメインコンセプトとした観光列車です。
二十歳を超えたら絶対に乗りたいと思っていたこの列車、二十歳を過ぎてしばらく経ちましたが、ようやく乗ることができましたのでご紹介していきます。

越乃Shu*Kuraはここから飯山線十日町を目指す基本ルートの他に、越後湯沢へ向かう「ゆざわShu*Kura」や、新潟へと信越本線を突き進む「柳都Shu*Kura」といった運行ルートも存在します。それらも全て上越妙高が始発となっています。

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改札付近の電光掲示板には「Shu*Kura」と表示され、ワクワクが高まります。
右下にピンクの文字で表示されている「リゾート」とは、えちごトキめき鉄道の観光列車である「えちごトキめきリゾート雪月花」のこと。
こちらも上越妙高を始発駅としており、二本木のスイッチバックなどを体験しながら一度妙高高原へと向かい、折り返して上越妙高を通過し、日本海ひすいライン糸魚川を目指すという行路になっています。

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期待に心を躍らせつつホームへ降りると、駅員さんが横断幕でお出迎え。
すでに気分の高まりはマックスに近づいています。

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車両は専用に改造されたキハ40・48の3両編成。
落ち着いた雰囲気の外観は、観光列車といえどもお酒がメインの「大人の列車」を感じさせます。
顔こそ原形そのままですが、JR東日本お得意の大きな側窓など、全体の様子からはもはや国鉄の匂いはすっかり消えているように感じます。テツでない人には、まさかこの車両たちが40年選手であるとは想像できないでしょう。

さて、早速車内へ。

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上越妙高方となる1号車は、びゅう旅行商品専用の車両。
座席はらくらくボックスシート、くつろぎペアシート、展望ペアシートの3種構成で、パッケージツアーを予約しないと乗車できません。

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今回、僕はこの「くつろぎペアシート」を予約。
パッケージツアーのため、乗車券も分離されてしまい、行程的に一筆書きにできる区間も分断されてしまう弊害こそあるのですが、初乗車の今回はどうしてもこの車両で座席を取りたかったのです。

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編成の中間となる2号車はイベントスペースとなっており、サービスカウンターなども設置された車両。
酒樽をイメージしたテーブルやカウンターテーブル、バーベンチなどが設置され、1号車、3号車の乗客共に利用できる空間です。

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3号車は回転式リクライニングシートが並ぶ指定席車。
1号車と違って通常の指定券を購入すれば乗車できる車両となっており、越乃Shu*Kuraは快速なので、乗車券に加えて520円払えば乗れてしまうリーズナブルな座席。
特急並みの立派な座席に加えて前位側にはフリースペースとなるソファなども備えられており、次回この列車に乗る機会があるならば是非こちらにも座ってみたいところです。

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さて、自席に戻ったらいよいよ発車。
終点の十日町までの2時間半、この列車をたっぷりと楽しみ尽くすことにします。

続きます。