テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

さよなら583系、別れを告げる旅 ③

昼前に秋田入りし、土崎、鯉川と2箇所で583系を捉えました。
秋田と弘前の間を2往復したこの最終列車は、最後に本拠地の秋田へと帰ってきます。最後は秋田駅で迎えようと、宿で一息ついてから、20時頃に出陣。

イメージ 1
客を乗せて走る最後の運転。
すっかり日の暮れた秋田駅に、警笛を何度も鳴らしながらの入線です。

イメージ 2
たくさんの人がお出迎え。私も、精一杯手を伸ばして撮影です。

イメージ 3
ホームに掲げられた看板とともに。

イメージ 4
顔の撮影はやはり大混雑。無理せず、後ろから手を伸ばして。
なんの障害もなくすっきりと車両だけを撮りたいところですが、こういう場所ではむしろ、これだけの人が撮りに来ていたんだよっていうのを絡めて撮るのも一手なのではないかなと思っています。

イメージ 5
外から車内を眺めていると、おや、寝台が展開されているではありませんか。
車内で展開の実演とかあったのかなぁと思うと、乗車できた方々が羨ましい限りです。

イメージ 6
運転台周り。
運転席側窓から屋根にかけての断面変化の処理など、国鉄の生み出した芸術作品そのものだと思うのです。
限られた空間に様々な機構を仕込んだ583系は、座席⇆寝台の転換だけでない見所が数え切れないほど詰まっていると感じます。貫通幌の収納部など、つい最近デビューした東武のリバティが足元にも及ばぬ構造ではないかと信奉しております(リバティには乗ってみたい)。

イメージ 7
まもなく発車という時刻になり、先頭の方へ。
例によってすごい人で、やはりカメラを高く掲げて、先にいた方々の頭越しにお見送りです。ある程度撮ったら、最後は動画を回したり。
小雨の降る中、ゆっくり、何度も何度も警笛を鳴らして車両センターへと帰っていきました。

非常に充実したこの日。
目を閉じれば583系の走る姿が、耳をすませば汽笛が聞こえてくるような感覚に浸りながら床についたのでした。

~宿にて~

イメージ 8
ローカル枠のニュースでもその姿を見ることができました。

続きます。