テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

夏休み最後の旅、碓氷峠。 ③

三セク化された元・信越本線、そして廃止された横軽区間をバスで乗り継ぎ、碓氷峠の上野方の拠点であった、横川に到着しました。

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終端駅となった横川駅のすぐそばに、駅を越えて、先へと伸びている線路を発見。

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線路を峠方面へと辿った先には、碓氷峠鉄道文化むらがあります。
旧横川機関区の跡地に建てられた、峠のシェルパ・EF63をはじめとした車両たち、碓氷峠にまつわる歴史の展示などが揃うこの場所。ロクサンに会うため、憧れの碓氷峠を知るため、昔から訪れて見たかった施設です。
この線路は、ここで動態保存されているロクサンが検査のために大宮へ回送された時に使用されていたのが記憶に新しいですね(とはいっても、もう5年以上経つ?)

さて、早速文化むらへ!といきたいところではありますが、一旦お預け。
上の写真でEF63が見えるそのもう少し右のあたりから、峠へのハイキングコース、すなわち旧・信越本線の跡を歩いてみることにします。

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写真では分かりにくいですが、ぐんぐん登っていく鉄路を辿りつつ歩きます。
ハイキングコースになっているのが上り線跡。左側の下り線は、未だ(文化むらの施設として)現役で、EF63の体験運転や、トロッコ列車の運行ルートに使用されています。

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信号機も、今にも点きそうとまでは言えませんが、現役当時の雰囲気を伝えています。
歩いている上り線側にも同じように設備が残されたままになっていて、写真下にギリギリ写っている踏切?後からも想像できるように、ただ線路部分を舗装した程度の工事しかなされていないように見えます。在りし日の空気をより感じられるようで、とても楽しい散歩道です。

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丸山変電所跡。時代を感じる煉瓦造りで、国の重要文化財に指定されている建物だそう。その生まれは明治45年、横軽区間が電化された時のものです。
かつては大きく朽ち、完全に廃墟と化していたらしいのですが、現在では修復工事も行われ、見ての通り美しい姿を見せています。

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変電所を通り過ぎると、上下線が少し離れたように。

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勾配標を眺め、この急勾配を何両も繋げた鉄道車両が登ってたことに感心しつつ、眼前に伸びる坂道には若干げんなりしたり。

少し離れた位置から下り線を見つめると、いよいよ本当に「あさま」や「白山」が登ってくるのではないかと期待してしまうくらいの現役感。
想像以上にがっつり山登りになっていることには焦りつつ、それ以上にその場の空気に感動しながら、先を目指すのでした。

続きます。