テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

1日目 伊予灘ものがたり

伊予大洲駅から「伊予灘ものがたり 道後編」に乗り込みました。

僕が乗るのは1号車『茜の章』。赤を基調とした外観です。
チケットを取ったのが当日の朝だったので、人気の海側席は確保できず、座るのは山側の二人ボックス。見知らぬ方と相席というかたちになりますが、仕方ありませんね。そもそもの仕様として、ぼっち利用を狙っている列車ではないはずですし。

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こんな感じの座席。
こういうタイプの観光列車に乗るのは初めてなので、結構緊張しながらの乗車です。

雰囲気が雰囲気だけに、キモオタがあっちこっちカメラを振り回しながらうろついても目障りかと思いつつ、少しだけ車内散策。

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デッキ部。
暖簾がかけられているところは2号車への貫通路で、これをくぐると車販準備スペースやトイレ、洗面所などが備えられています。
車内見取り図と時刻表が載る案内板は、大洲編や道後編などそれぞれの列車ごとに変えられる仕様のようです。

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2号車『黄金の章』には、ダイニングカウンターが。
車内販売のワゴンなどもまわってきますが、ここでも色々購入できるのかな(特に何もしませんでしたので定かではありませんが)
このスペースには、乗車証明書やスタンプ台なども設置されています。

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愛媛県PRキャラクターの「みきゃん」も乗っておりました。
ゆるキャラグランプリでかなり上位(3位?)に入る人気だそうで、今治のバリィさんなどと並べて、妙にゆるキャラに強い愛媛県
この「みきゃん」や、なんよPRキャラの「にゃんよ」などが描かれた「南予キャラクター列車」なるものも走り始めましたね。
ちなみに僕は、愛媛生まれのキャラクターではタルト星人(「タルト」というだけでいいようですが)というキャラが好きです。「ゆるキャラではない」とホームページには書いてありましたが。

他にもちょこちょこ見たら、自分の席に戻ります。

事前に予約が必要な食事(道後編ではアフタヌーンティー)は今回注文していなかったのですが、予約していないと何も食べられないわけではなく、車内でスイーツほか色々と頼むことができます。
せっかくですので、僕もケーキと暖かい紅茶くらい欲しい。ということで、メニューを物色してから注文。

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キウイのロールケーキと紅茶。お値段1000円也。
なかなか良いお値段ですが(汗)、観光列車価格でしょう、美味しくいただきます。
甘いものを口に入れて、暖かい紅茶で落ち着くと、ぼっちでおしゃれ観光列車に特攻した緊張もほぐれてきます。

伊予大洲駅を出た列車は、肱川に沿って旧線に入り、海を目指して走ります。

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伊予灘ものがたりは種別上普通列車ですが、途中駅を結構通過します。
が、例えばこの五郎駅。僕も大洲城で旗を振りましたが、こうやっておもてなし出迎えをしてくれる駅なんかもちょくちょくあって、そういう駅では速度を落として通過していきます。

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五郎駅ではタヌキ駅長とやらが有名らしいのですが、伊予灘ものがたりの運行開始後は着ぐるみタヌキも登場しているらしく・・・
でもこれ、「助役です」って言うてはりますね。

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伊予長浜駅手前では、現存する日本最古の跳ね上げ式可動道路橋として知られる長浜大橋を見ることができます。
ちょうど稼働する部分が窓の桟に隠れてしまっているのですが・・・
本来は舟運の妨げにならないように跳ね上げるものですが、現在は観光のポイントとして、点検を兼ねて毎週日曜日に開閉されるそうです。
肱川あらしと合わせて、一度見に行きたいところです。

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大洲市伊予市の市境に位置する喜多灘駅には、伊予灘ものがたりのアテンダントさんによって描かれたというイラスト看板がありました。

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串駅の手前(伊予長浜方)で渡る鉄橋は一つのビューポイントらしく、列車は例によってかなり速度を落として通過。
満ち潮の加減では水がないということもあるようですが、幸い良い感じに綺麗な景色を拝むことができました。
穏やかな瀬戸内だからこその景色と言ったところでしょうか。

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そして列車は下灘駅に到着。
青春18きっぷのポスターに3回使用され、ホームから望む瀬戸内の眺めが絶景だと評判の駅ですね。鉄道ファンのみならず、知っている人は多いのでは?

そんな有名な駅ですから、途中駅を飛ばしていく伊予灘ものがたりもここでは停車。ドアも開きます。
撮影タイムということになるのですが、停車時間はわずか3分。
今月26日からは乗客の要望により停車時間の延長がアナウンスされていますが、確かに3分だとかなり慌ただしい印象を受けました。
列車に乗ってきた人はもちろん、車などで事前に駅へやってきて列車を待ち受けている人も多く、それこそ18きっぷのポスターのような「良い写真」を撮ろうとするのには無理がありそうです。
ちなみに現行では5分停車する大洲編と八幡浜編が改正後は8分停車に、現行で7分停車だった双海編が10分停車に変更されます。
が、僕の乗った道後編、現行3分停車のところ4分停車に変更と、あんまりシビアさが変わらない!
伊予灘に沈む夕日を眺めながらという、4便あるうち個人的には一番魅力的な道後編。対向列車との行き違いなど色々制約があるのでしょうが、少し残念です・・・

とまあ、色々言いつつもちょっとは撮影してみます。

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車両多めで。

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海多めで。

人が入らないように・・・という風にするとなかなか撮りづらさはありましたが、今回は乗ることが目的。撮るのはまたいずれ、別の機会にしようと思います。

伊予灘ものがたりの旅、もう少し続きます。