テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

TOKUSHIMA!! ⑤

徳島大学入学者選抜試験を終えて、帰りのバスまでの自由時間になりました。
試験が終わったのが11時半。友達と昼飯を食べたあと、一人別行動をとりました。
目的地は、四国八十八ヶ所霊場の1番札所の霊山寺
かねてから行きたかった1番札所。今回がチャンスとばかりに、行って参りました。

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霊山寺の最寄り駅は、高徳線の坂東駅。
初めて乗る1500形で、初めて徳島県内の路線に乗車しました。

駅から霊山寺までは徒歩10分程との事なので、のんびり歩きます。
歩く~歩く~遍路道~♪と、ご機嫌で歩いていたわけなのですが、突然声をかけられました。
それなりのおばあちゃん、「お遍路ですか?」と尋ねてきます。
一応、八十八カ所巡の第一歩のつもりでいたものの、自分を『お遍路さん』ですとはなかなか言えず、とりあえず1番札所へ行くつもりだと答えました。
すると、「寄っていきなさい」と、お茶会に誘われました。
ありがたく呼ばれましたが、実はこれが「お接待」と呼ばれるものでして。
自分をお遍路さんだとは思っていなかったので意識しておらず、断らずにちゃんとお呼ばれして良かったと後から思いました。
(お接待とは、四国に於いてお大師様や仏様と同じように扱われるお遍路さんに対し、地元の方などが色々な気持ちを込めて行う風習のようなものです。僕のようにお茶を一杯どうぞ、というものから、お賽銭として現金を渡される事もあるようですが、これは断っては行けないのがルールです。)

95歳のおばあちゃん特製蒸しパン(これがまた美味い!)と、お茶を頂き、しばしお話ししてから再出発しました。
出る時には、その蒸しパンとちょっとしたお菓子を入れた、98歳のおばあちゃん特製巾着袋を持たせていただきました。
祖母が時折この風習をお遍路さんに対して行っているのを見た事があったので、この行為自体は割りと身近なものではありましたが、自分がお接待を受ける側になると、この風習って本当に暖かいなぁと思いました。
お接待を受けたら、お経を唱え、納札を差し上げて行かねばならないのですが、僕はその辺の装備がないのでひたすら感謝の言葉を述べて出発。

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1番札所、霊山寺に到着。
お遍路は必ずしも1番からまわらなければならないというわけではないらしいですが、近畿圏からは来やすい位置にある事や、やはり1番という事から、訪れる人も多いのだろうと思います。
白装束を着たお遍路さんから、外国人の方までいらっしゃいました。
写真はどこまで撮っていいのかわからなかったのであまり撮らず、普通にお参りして、帰りの列車に間に合うよう、駅に戻りました。

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帰りは1200形。
このホームの雰囲気も、田舎(といったら怒られるでしょうか)ならでは。

徳島駅へはすぐに戻らず、寄り道します。

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降りたのは勝瑞駅。この付近で、少し撮影してから帰ります。

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高松寄りにある踏切から、上りの普通列車を。
1000形は水色の帯で四国らしいですが、何とも言えない芋臭さ。

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てくてく歩いて、旧吉野川に架かる鉄橋で列車を待ち構える事にします。

続きます。