テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

夜汽車で往こう!ムーンライトトリップ。 ③

早朝の鶴見線乗り潰しを終え、南武線で立川へ。

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立川からは青梅・五日市線の列車を乗り継いで武蔵五日市へ。
ただ乗りつぶすことが目的なので、駅舎外観の撮影と駅スタンプ押印を終えたらすぐに引き返します。

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五日市線を拝島まで戻ったら、今度は青梅線で終点の奥多摩へ。
ここでもやはり、駅舎の雰囲気を撮影し、駅スタンプをゲットしたら引き返します。
これで、青梅・五日市線も乗り潰し完了です。

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車両は新しいE233系でも、車窓はのどかな青梅線
想像以上に緑の豊かな景色に囲まれ、無機質な通勤電車の旅にも旅情が感じられてきます。

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奥多摩タッチから戻ってきて、青梅で途中下車。
前から訪れてみたかった某所へ、てくてくと15分ほど歩いて向かいます。

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某所とはこちら、青梅鉄道公園です。
駅の北側にある丘の上にあり、軽くお散歩がてらに向かうことができます。

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入場料は100円という破格のお値段。
しかし、日本で最初の鉄道が開業した時に使われた機関車のうちの1両である110形や、8620形のトップナンバーといった貴重な展示車両が数多く並びます。

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中でも、この車両が一番気になっていました。
E10形。国鉄が新製した最後の形式かつ、唯一のE型蒸気機関車です。
E型、つまり動輪が5軸あるということ。大きな動輪がずらりと並ぶ姿は壮観です。
もともと奥羽本線板谷峠越用として開発されたこの形式ですが、登場翌年には奥羽本線が電化。九州の肥薩線や、加越国境の倶利伽羅峠越え補機、最後には北陸本線米原~田村間の交直間つなぎなど様々な地を転々として、たった14年という短い期間で運用を終えてしまった、少し悲しい経歴を持つ形式でもあります。珍しい5軸動輪や大柄な車体、トンネル対策で右側に設置された運転台など、色々使い勝手に難があったのでしょうね。
しかし、そんな短命でマイナーな車両がこうして保存されているというのは、何と素晴らしいことでしょうか。

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5軸ともなると、カーブを曲がる際に生まれる車輪の偏奇が多すぎるため、中程の車輪には工夫が凝らされました。特に真ん中の第3軸と隣の第4軸は、このようにフランジが省略された形になっています。
この機関車の存在を初めて知った時は、しばらく5軸機関車にどハマりした私。実際に見ることができて良かったです。

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E10の隣には、旧型国電のクモハ40形。
吹田のクモハ54や京都鉄博の80系など旧型国電は何度か見たことがありますが、ここまで無骨な茶色い旧国は初めて会いました。
同じくクモハ40形が大宮の鉄博にもいるようですが、そちらは顔に少し丸みのある半流型。旧国の車両はスタイルがいろいろあって奥が深いですね。

他にも新幹線の0系や、重要文化財指定が決まったED16形など、展示車両は敷地にぎっしり。規模こそそれほど大きくないですが、廉価な入場料(博物館ではなく、公園という位置付けであることからだそうで)なこともあるのか、お散歩がてらに寄っている雰囲気の方が多くいました。いい場所です。
そんな青梅鉄道公園をあとにしたら、次の目的地へ向かうために列車旅の再開です。

続きます。