流氷のオホーツクを眺めて
キハ183系の特急大雪で網走へとやってきました。
宿泊は駅前の東横インですが、駅がそもそも市街地からは少し離れている感じ。
15分ほど歩いて市街地へも一応行ってみましたが、気温-11℃に根負けして、結局晩御飯は宿近くのすき家で牛丼を食したり。
さて、翌日。
この日はまず、臨時の観光列車「流氷物語」で知床斜里を目指します。
運行を終えてしまった流氷ノロッコ号に代わる列車で、車両はキハ54形です。
もともとは定期列車の快速「しれとこ」一本で釧路まで乗り通すつもりでしたが、せっかくだからこっちに乗らなきゃ損かなと。
観光列車とは言っても、車内に大きくてが入れられているわけではなく。
釧路所属の転換クロスシート仕様車がベースになっていて、枕カバーが特別仕様になっているほか、吊り広告のところも流氷に関するものになっています。
観光列車でも、扇風機は国鉄時代の面影を残したままです。
網走を出発した列車は桂台を通過し、トンネルで住宅街を抜けると、早速海が見えてきます。・・・海?
この通り、見渡す限り真っ白。多い時ではオホーツク海の8割を埋め尽くすこともあるという流氷が、ぎっしり海岸に押し寄せています。
流氷物語号は普通列車扱いですが、各駅停車ではありません。
3駅ほど通過して、最初の停車駅は北浜駅。
この駅は映画「網走番外地」などドラマや映画でロケ地になっており、最近では中国映画のロケ地にもなったことで、中国人観光客もかなり増えているようです。(外国人観光客は最近の日本ならどこでも増えていますが)
北浜駅は海からもすぐ近く、このように車両と海とを絡めて撮影することもできます。非常に良いロケーションの駅で、映画などに使われることが多いのも納得です。
駅には展望台も設置されており、遠く広がる流氷を見渡すことも可能です。
いやはや、本当に絶景ですね。
正直なところ、流氷、ちょっとナメてました。
言うても海が氷で埋め尽くされているだけでしょう?と。
やっぱり、こう言うのは一度自分の目で見てみないとわからないものです。日本中のまだまだ行ったことのないたくさんのビュースポットに、もっともっと足を運びたくなりました。
なお、網走方面行きの列車ではこの浜小清水駅でしばらくの停車時間が設けられており、隣接の道の駅などに立ち寄ることができます。その代わり、北浜駅での停車時間はないようです。
「流氷物語」は、上下列車で違った楽しみ方ができる列車になっていると言うわけですね。
浜小清水からしばらくの間は海岸から離れてしまうのですが、止別を通過してしばらくすると、再び流氷の絶景が眼前に広がります。
流氷物語、最後の最後まで素晴らしい景色を見せてくれました。
流氷の景色を十分堪能したところで、知床斜里に到着。
もう少し雪のない季節に、自分の運転で行ってみたいなぁなどと考えつつ。
私はここから先も釧路を目指して釧網本線を南下していきましたが、ここで折り返して網走方面へと戻る人も結構多いようでした。
もともと網走から乗ってくる予定だった、快速「しれとこ」。ここからはこちらに乗車していきます。ヘッドマークもついて、なかなか立派な出で立ちですね。
1日一往復しかないこの列車。やはり始発の網走から乗ってこないと座れなかったりするかな・・・と覚悟していたのですが、ここで降りる人もそれなりにいたおかげで、結局や車内中央部にあるボックスシートを陣取ることができました。楽々^^
北海道らしい、車掌車改造の駅舎を持つ駅なんかを眺めながら、少しずつ釧路へと向かっていきます。
いよいよ釧路湿原に突入するかと言うあたりでは、鹿かな?動物の姿を捉えることにも成功しました。
列車が警笛を何度も鳴らすので何かと思って前を見たら、彼らが線路をぴょんぴょん走っていて、これもまた北海道らしい光景なんだろうなと思ったり。
僕の中での湿原のイメージは青々と緑いっぱいの景色なので、雪をかぶった冬はちょっと違うかなと言う感じもするのですが、これもきっと、展望台から俯瞰するように眺めたら格別なのでしょう。
やはり、知床などと一緒に、雪のない季節にまた行かねばなりませんね。
釧網本線、期待を裏切らない(流氷は期待以上)最高の路線でした。無事完乗できてよかったです。
さて、釧路に到着です。
この日は釧路で宿泊ですが、まだまだやりたいことはたくさん。
荷物を置きに一旦宿へ向かって、もうひと旅しにいきましょう。
続きます。