テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

今年も北海道へ!

厄介な期末試験をなんとか乗り切り、ようやく春休み。早いもので大学生活も半分終わってしまいました。
さて、休みが来たなら旅に出る。
この春休みも昨年に引き続き、北海道旅行で幕を開けました。
2月20日、旅の初日のこの日は、ひたすら移動の日になりました。

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北の大地へは、いつも通りの飛行機で。小松から新千歳までひとっ飛びです。
今回の飛行機は、昨年ちょこちょこ乗ったりカードのポイントで溜まったマイルを利用した特典航空券での搭乗なので、1円もお金を払っていないのが嬉しいところ。将来の夢は賢くマイルを使える大人です。

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雪の舞う新千歳空港に降り立ち、早速列車旅の始まりです。
快速エアポート143号は733系。ちょっと贅沢してuシートに乗車しました。
733系は721系と違ってオールロングシートなので、uシートの存在がより嬉しいですね。

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札幌からは、お顔が雪まみれの789系で旭川を目指します。
青函連絡特急としての役割を終えた789系基本番台編成は、昨年春のダイヤ改正よりこの通り、札幌から道央圏を結ぶ特急へと転身。
宗谷本線方面のスーパー宗谷・サロベツ石北本線方面のオホーツクがそれぞれ運用整理された際に新設された特急「ライラック」に充当されています。
ライラックという名前は、2007年にスーパーホワイトアローとともにスーパーカムイに統合され消えたものでした。嬉しい愛称復活でしたね。

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白銀の世界を、旭川に向かってひた走ります。
走っているところはすっかり変わってしまいましたが、車内はほとんど以前のまま。白鳥系統の廃止直前、急行はまなすなどと併せて乗りに来たのが懐かしいです。

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途中、滝川のあたりで雪による視界不良で徐行運転になり、少々到着が遅れたりはしたものの、無事に旭川に到着。
去年来た時も思いましたが、旭川は本当に綺麗な雰囲気の駅ですね。

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さて、各方面と旭川を結ぶ役者が一堂に会したところで、ここからがこの日のメインディッシュ!
色鮮やかなJR型が並ぶ中、一番左に堂々と佇む古豪。今回はこれに乗車します。

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ライラックについて触れた時と同じ説明になりますが、札幌と道東を結ぶ特急オホーツクの一部が、昨年春の改正で系統分割。
札幌~旭川間をライラック・カムイに任せ、旭川から東側の区間を務めるべく新設されたのが、こちらの特急「大雪」です。
大雪山に名の由来を持つこの愛称は、1951年から40年以上にわたって急行列車に与えられていたもの。ライラック同様、堂々の復活となりました。
今回は非常に嬉しいことに、この春での引退が報じられている、スラントノーズの初期車が先頭車を務める編成にあたりました。
キハ261系の増備に伴い捻出されたN183系や、サロベツから転用された車両などに置き換えられ、オホーツク系統からも急速に姿を消しているというスラント車。
今回こうして対面できたのは、本当に運が良かったなと思います。

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旭川を出たら、ちょっと早いですが晩酌タイム。
北海道限定という「サッポロクラシック」を片手に、旭川駅で購入した駅弁で幸せを満たします。
乗車している車両は、元サロベツ用で、シートピッチ拡大やコンセント設置が行われたハイグレード車。網走までは長い道のりですが、快適に過ごせました。

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途中駅である遠軽では、駅の構造上列車の進行方向が変わります。
旭川(厳密には新旭川)から網走までを結ぶ石北本線は、もともとそれぞれ別のところを結んでいた3つの路線がくっつき、廃止されて残った部分が現在のように一つの路線になったという成り立ちを持ちます。
遠軽は名寄から北見を結ぶ湧別線の途中駅で、そこへ旭川から来た(旧)石北線が接続するというスタイルの駅でした。
のちに湧別線が遠軽を境に名寄本線石北本線に分けられ、さらに名寄本線が廃止されたことにより、ぱっと見一路線の途中駅でしかないのに、スイッチバックをしいられる形が残ってしまったわけですね。
北海道は広大な土地に多くの路線が存在し、その多くが消えてしまった歴史があるので、その成り立ちも非常に興味深いものが多いです。
この駅のスタイルは、花輪線十和田南駅なども同様ですね。こちらは計画だけで実際に路線が存在したわけではないですけれど。

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進行方向が変わったので、乗っていた車両が先頭に。
時間的に景色は期待できないとはわかっていたものの、せっかくなら一番前がいいと思ってこの席を指定していましたが、やはり一番前は楽しいですね。

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北見や女満別を越え、終点の網走に到着。気温はこの時-10℃。
昨年旭川で-18℃を経験しているのでさほど驚きはしませんが、やはり寒いです。
この編成は翌朝早くに網走を出て行くオホーツク2号に充当されるため、早くもヘッドマークを回し、車庫へと引き上げていきました。
おそらく、これが僕がスラント車を見ることができる最後の時。北海道を訪れることができるようになったのもここ数年の話なので、キハ183系もあまり縁深い形式ではありませんでしたが、このように自分の目でしっかりとその姿を拝むことができたのは幸せなことでした。
スラント車はその保存を目指してクラウドファンディングが行われていました。
どうやらその第一目標は達成されたようで、2019年に安平町(石勝線の追分駅があるあたり)でオープンする道の駅に保存展示されるとのこと。
現在は第二目標である2両目の展示を目指して、さらなる資金集めが進んでいるようです。

さて、午後になってから小松を飛び立ったのに、あっという間に道東・網走に到着しました。
2泊3日のちょっと慌ただしい今回の旅。
中日になる2日目も、いい景色を見て楽しみます!続きます。