テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

ドイツをウロウロ。

パリからドイツ方面へはTGVでちょちょいと行けてしまうのですが、あえて東フランス経由で乗り継ぎ乗り継ぎ、ドイツの中でも南部の方から入国しました。

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オッフェンブルクからは、ドイツの高速列車・ICEで北上していきます。
この日の目的地はフランクフルト。オッフェンブルクからは列車一本で1時間半程度。この日最後の列車に乗り込み、のんびり行きましょう。

このままのんびり、と思ったのはほんの一瞬でした。
乗り込んで20分経たないかというくらいで停車したのはバーデン・バーデンという駅。ここでやけに人が降りるなーと思って様子を見ていたら、一人の乗客が僕を見て「降りないとダメみたいだよ」というニュアンスのことを伝えてくれました。

んんんん・・・!?

どうも本当にみなさん下車しているので、とりあえず流れに乗って下車。
乗る列車を間違えたか?いやいや、オッフェンブルクで駅員に確認したぞ?
バーデン・バーデンの駅員に尋ねてみるものの、ドイツ語はもう全然わからないし、答えてくれても意味は不明。
ただ、周囲の様子を観察していると、だんだんと状況がつかめてきます。
まず、この駅から先へ向かう列車は全部運休になっているみたい。
で、どうも代行バスが出ているっぽい。
ははーん、と思いつつ駅の外へ出ようとすると、出口でお詫びのミネラルウォーターを配布していたので、そのスタッフにもう一度フランクフルトへ向かいたいと伝えると、代行バスまで案内してくれて、その先どうすれば良いかも英語で教えてくれました。ありがてえ・・・

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そんなこんなでなんとか乗り込んだ代行バス。乗ってみたいなと思っていたベンツ製の連節バスに、思わぬところで乗車する結果となりました。

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バスを降ろされた駅から先は再び列車に乗り込み、予定より1時間少々遅れながらも、どうにかフランクフルトへとたどり着くことができました。疲れた・・・

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ヨーロッパ最大のターミナル駅とも言われるフランクフルト中央駅に東横インの広告があって、おお、すげえ・・・となったり。

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せっかくのドイツ1泊目くらいそれっぽいもの食べたい!
と、安宿の安物ではあるのですが、見た目に雰囲気ありそうなものを注文してみました。これで5ユーロくらいだった気がするのですが。安すぎじゃない?

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翌日。
ICEのような塗装をしたこちら、ICに乗車して一旦南下します。
このIC、流線型の前面をしていてとてもそうは思えないのですが、客車列車なんですね。こちらは制御客車ということになりまして、動力は最後尾の電気機関車に集中しています。
TGVやICEなどでもそうですが、ヨーロッパでは動力集中方式が近年まで根強く支持されてきた傾向があります。最新型では分散式の電車などが増えてきていますが、今や動力集中方式など旅客では風前の灯火となっている日本とは違った雰囲気を感じられて、僕はこのスタイルも結構好きなのです。
推進運転で200km/hに達するのだからすごいもんです。

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南下して向かった先は、ハイデルベルクというところ。
駅から30分くらい歩いて、旧市街地を望める山の中腹へ。
左のほうに写っているのがハイデルベルク城で、たくさんの美しい城が点在するドイツにおいても、最も有名な城址であるとされているのだとか。
観光として城を訪れるのも定番でしょうが、このように旧市街と絡めて俯瞰するように眺めるのもまた良いものです。
展望スペースのような場所も整備されており、結構多くの観光客が訪れていました。

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レンガのアーチが美しいこちらは、川、城とともにこの街を形作るポイント。
古い橋という意味で「アルテ・ブリュッケ」と呼ばれており、元をたどるとドイツで最も古い橋になるのだとか。
何度も架け替えられ、第二次世界大戦時には連合国軍を阻むために爆破された過去もあるようです。現在の橋は、1947年に復元されたものとのこと。

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橋の市街地側には立派な門塔が。奥に続く旧市街と合わせて、いい雰囲気です。

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旧市街にはヨーロッパ最長の歩行者専用道があって、その両側にはカフェやレストラン、ブティックなどなど、老若男女楽しめる様々なお店が立ち並びます。
観光客も多く、非常に活気付いた街でした。

ハイデルベルクで中世の雰囲気を楽しんだら、再び列車で北上。
この日はドイツ中央部のハノーファーで宿泊しました。
日々止まるところを転々としながら進めるたびももう終盤。あと少し、噛みしめるように過ごした日々を、ばばばばっと書き綴っていきたいと思います。
続きます。