テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

カッスルクームとバース

フォス・ファームハウスを堪能させていただき、さて帰ろうと言うところから。
前回、「フォス・ファームハウスを後にしました」と書いたのですが、実はもう少しだけ続きが。
非常に親切にしていただいた日本人スタッフさんが、ちょうど用事でバースというところへ向かうとのこと。もともと私は近くのカッスルクームへ寄ってからバスに乗ってチッペナムの駅へ戻ろうと考えていたのですが、なんとバースまで送ろうかと話をいただきました。
一瞬でいいならカッスルクームにも寄ってあげると至れり尽くせりで、もう、ズブズブに甘えさせていただきました。今思い出しても、感謝の気持ちが尽きません。

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フォス・ファームハウスからもそう遠くないところにある、カッスルクーム。
バースへ行くには完全な寄り道になるのですが、わざわざ寄っていただきました。
一本道の両脇に建物が並ぶこぢんまりとしたところなのですが、どうですか、この可愛らしい感じ!
見所はこの数百メートルのメインストリートがほとんどと思うのですが、時間があればのんびり、時間を忘れてぶらぶらしたくなるような雰囲気のある場所でした。

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村の中心部となる、マーケット・クロスというところ。
いつもよりかなり人がいるとのことだったこの日。天気がとても良かったので、やはりみなさんお出かけ気分になる日だったのでしょうね。
軽くタッチする程度でしたが、見たい場所を見させてもらい、大満足で再び車に乗せていただきます。

車内ではスタッフさんがイギリスで住んだり働いたりすることになったきっかけや、日本では何をしているかなど、いろいろな話を聞かせてもらいました。
なるほどな、と思わされることも多くあり、およそ気まぐれで向かったはずのこの日の旅が、いつの間にかとても深く身のあるものへと変わっていました。

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送っていただいた先が、バースという街。
はるか昔、ローマ人がこの地に侵攻し、温泉街として発達した街なのだとか。
温泉、お風呂、、バス、、、そう、英語で風呂を意味するBathという言葉の語源は、このバースの街の名前に由来するのだそうです。
ロンドンからも列車で1時間半程度なので、ご覧の通りの人の量。気のせいかもですが、日本人をかなり見た気がしました。日本人、温泉好きだからか?

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正面の建物がバース寺院、そして右に写るのが古代のお風呂、ローマン・バス。
どちらもバースを代表する観光名所で、特に、やはりローマン・バスはすごい行列でした。上の写真が少し上を向きすぎたアングルになっているのも、あまりに多い人々を避けた結果です。。
今回は予定外の訪問だったこともあり、列車までの時間のことを考えると中まで見学する余裕はなかったのですが、外から眺めるだけでもその雰囲気は伝わってくる気がします。

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ローマン・バスの入り口。なんとも趣のある感じです。
ここでは特に入浴などができるわけではないのですが、近くにサーメ・バース・スパという温泉があります。
日本人の感覚では少々ぬるい、35度くらいのお湯に長く浸かるのだとか。10年ちょっと前にオープンした新しい施設で、古代のお風呂であるローマン・バスとは対照的な、現代的なオシャレ感を持った温泉のようです。

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古代情緒あふれるバースの街ですが、ブティックなどが立ち並ぶ、地方の中心都市的な側面も持ち合わせています。
この、通りにかかった傘が可愛くて・・・

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最後に、バースの駅から列車に乗って、この日の目的地であるオックスフォードを目指しました。

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列車待ちをしている時に、反対側のホームを通過していった客車列車。
もしかして、これがブリティッシュ・プルマンという列車か・・・?
スコットランドでもSLを撮りましたが、やはり、古参の客車列車というのは見ていて楽しいですね・・・

そんな、温かい人との出会いや珍しい列車との遭遇を経て、この日の旅を終えたのでした。
続きます。