テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

フォス・ファームハウス

またしても前回の更新からかなり時間が経ってしまいました。
さて、カレドニアン・スリーパーでロンドンまで戻って来たところから続きです。

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カレドニアン・スリーパーでユーストン駅に到着したのち、地下鉄でパディントン駅へと移動。この日はここから旅を始めます。
ナショナルレイルのホームへ降りるとなんと、営業運転前の最新型、クラス800の試運転に遭遇。これはラッキー!
日立製のこの車両、随所随所に日本の車両感が漂っていて、とても誇らしい気持ちになります。
ヨーロッパの鉄道趣味には車両撮影というのがあまり多くないと聞いたことがありますが(SLなどが主な被写体なのだとか)、この車両にはカメラを向ける人が結構見られました。運行開始が待ち遠しいですね。

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ここから乗車したのは、もう結構な年齢ながら、まだまだ主力として活躍するHSTことインターシティ125。機関車二台のプッシュプル運転ながら、その名前通り、力強く高速で走ります。
旅の初めにキングス・クロスから乗ったのもHSTでしたが、こっちの色の方がしっくり来る感じです。

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1時間少々列車に揺られて、チッペナムという駅で下車。

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駅からおよそ3時間、歩き続けました。
見ての通りの良いお天気で、歩くのは気持ちいのですが・・・荷物も重いわ、交通量多いのに途中から歩道がなくなるわで、まあまあハードなウォーキングになりました。

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ウォーキングの終盤、アウディのオープンカー親子に拾ってもらったりしながら、向かった先はここ。わかる人ならわかる、とあるB&Bです。
その名もフォス・ファームハウス。アニメ きんいろモザイクで、登場人物の実家のモデルとして描かれたのがこのB&Bなのです。
訪れるには車を借りるかタクシーを拾う、もしくは本数の少ないバスを狙うなどしないと、私のように延々歩かなければならないところ。そこまでして行くか?と考えたりもしていたのですが、せっかくのイギリス旅行。これは行かなきゃ後悔するだろうなと腹をくくり、お茶をしに向かったのでした。

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来たはいいけれど、お茶だけさせてもらえますかとか、そんなうまいこと英語喋れへんで・・・などと、しばらく中に入るのを躊躇。
しかし、ここまで来たのだ、もうなるようになれ!と勇気を振り絞って突入すると、なんと日本人スタッフさんがいらっしゃいました。
いつもいるわけではなく、この時もたまたま数時間手伝いに来ていてぼちぼち帰ろうかというタイミングだったらしいその方。初めての海外で一人旅をしていることや、駅から歩いて来たこと、勇気を出して突入したこと、端から端まで褒めちぎっていただいて、非常に温かい気持ちになりました。
そして、クリームティーというスコーンと紅茶のセットをいただきました。
これがまた美味しくて、私は日本でも紅茶・スコーン大好き人間なのですが、写真でわかるでしょうか、こんなふんだんに、遠慮なくクロテッドクリームを塗っていい(しかも、超濃厚!)機会なんて日本じゃなかなかないですから、もう感動でキャイキャイ言うてました。

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お茶をしていると、ちょうど外出してしまっていたオーナーさんが戻ってこられました。拙い英語で挨拶をすると、泊まるわけでもないのに部屋をいろいろ案内してもらえました。ところどころにきんモザワールドが広がっています。

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おお、確かにこの部屋出てきたな・・・と思いながら、パシャパシャ写真を撮ります。実際にこの部屋に宿泊することも可能だそうです。
ホームページには日本語ページも用意されていたりして、訪れるハードルが少し低くなっているとともに、日本人の訪問が多いことをうかがわせています。

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オーナーさん所有の車。なかなか年季の入っていそうですね。
この車もまた、アニメで登場したものです。

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原作漫画やグッズ、ファンブックなどが置かれた部屋も。
私にきんモザを薦めた親友に見せたら、それはもう羨ましがっていて、少々花の高くなる気持ちでした。

宿泊するわけでもなしに、お茶だけしに訪れた私を温かく迎えてくれて、非常に厚くもてなしていただいた、オーナーさん、日本人スタッフさん。ありがとうございました。歩く距離にくじけず訪れて、本当に良かったと思います。
次に訪れる時は絶対に泊まらねばと心に誓って、フォス・ファームハウスを後にしました。

フォス・ファームハウス、アニメに関係なくとても素晴らしいところです。
ちょっと交通の便は悪いですが、近くにカッスルクームという有名な観光地もありますし、料理研究家でもあると言うオーナーさんのスコーンも美味。
タイミングが合えば日本人スタッフさんも居られますし、イギリス旅行の際には訪問を一向する価値はとても高いと、そう強く推しておきます。
フォス・ファームハウス(https://www.fossefarmhouse.com

続きます。