テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

グレンフィナン高架橋 その1

しばらく更新ができていませんでしたが、無事に旅を続けております。
ただいまイギリスから離れ、ドイツのデュッセルドルフというところから更新しています。ここまでフランスを経由しての旅になっていますが、それもいずれ綴って行こうと思いますので、読んでいただければ幸いです。

さて、スコットランドのフォートウィリアムに到着したところからでしたね。
旅は7日目に突入、この日から9月です。

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この日は昨日乗ってきた路線をさらに奥へと進みます。
マレイグ行きの始発列車に30分ほど揺られます。

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降りる駅、グレンフィナンの手前では、このような立派なアーチ橋を眺められます。
この橋が、グレンフィナン高架橋。この日の目的地となります。

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このウェスト・ハイランド線は非常に本数の少ない路線でして、フォートウィリアムから先の列車は観光列車のSLを除くとわずか3往復。
日本人の感覚では9月とは思えないひんやりとした空気の中、そんな貴重な列車を見送ります。ここからは、耐寒力と忍耐力が試されます。

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来た方向へ引き返すように15分ほど歩くと見えてくるのが、先ほど通過したグレンフィナン高架橋です。
ここは現存する世界最古のコンクリート橋として知られ、(僕は観たことがないのですが)映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」でホグワーツ特急が通過した橋としても有名です。
この日は、この橋と観光SL列車のジャコバイト号を一緒に撮ってやろうということで来たというわけ。同様の目的であろう人たちも結構いらっしゃいました。

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坂を登って、全景を見るとこんな感じ。
谷間に大きくカーブして架けられたアーチ橋は、美しいという言葉を体現したような姿を見せてくれます。
先述の通り、ここは列車本数がとても少ない路線。列車を撮るためには何時間も待つことが要求されますが、この美しい高架橋を走るSLを見られると思えば、そんな待ち時間もまた楽しい時間に変わるというものです。

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本数が少ないことによる弊害は、待ち時間だけではありません。
先ほど僕が乗って来た列車が始発なので、いわゆる練習電というのが存在しないのです。実はここは車でのアクセスは良好なので、もちろん始発より先に車で来たら一本は取れるということにはなるのですが・・・
そんなわけで、ぶっつけ本番。谷の対岸に、その姿は突然現れます。

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橋に入ったところでまず一枚。
煙を吐く機関車に、赤茶色のレトロな客車。前日にもフォートウィリアムの駅でチラ見はしましたが、改めてしっかりとしたロケーションで見ると、背景から車両までのその組み合わせがあまりにも綺麗で、その綺麗さに見惚れてシャッターを切るのを忘れてしまいそうになります。

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縦にして、引いたのをもう一枚。
もうもうと上がる白煙に、こちらのテンションもぐんぐんと上がります。
客車の方からも、カーブして前に見える機関車を撮ろうと、カメラを持った手がニョキニョキ伸びていますね。
計画を立てていた当初、僕もあちら側、乗客としてここを通ろうかと考えていました。撮るか、乗るか。この選択は非常に悩ましかったのですが、調べているうちに、ここで様々なアングルを試したい!という気持ちが強くなっていき、結果として撮る方を選んだのでした。

撮った後は手を振る列車の乗客に手を振り返したりして、1本目を見送りました。

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最後にグレンフィナンの駅で先ほどのSLと交換して来たであろう普通列車を撮って、この場所からは移動。
この日はここで1日を過ごす覚悟で来ていますが、やはりこの列車を見送るというのはなかなかハラハラする選択でもあります。なぜなら、次の列車は6時間後・・・
先ほども言いましたが、ここは車でのアクセスも良いですし、どうやらフォートウィリアムからのバスもあるみたいです。僕は列車旅以外の選択肢を持ちませんでしたが、そのほかの交通手段を調査しておくに越したことはなさそうです。

さて、そんな覚悟のグレンフィナン高架橋撮影。
まだまだ続きます。