テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

フォース鉄道橋

欧州旅行4日目。
2泊したヨークを後にして、グレート・ブリテン島をさらに北上します。
宿からヨークの駅まで、前日に知り合って飲みに出かけたチャリダーに見送ってもらったりして、ヨークではいい思い出ができました。

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さて、クロス・カントリーという会社の車両に乗って、目指す先はエディンバラ
エディンバラスコットランドの首都と言える都市で、以前スコットランドがイギリスから独立するか否かの住民投票が行われた際に、ニュースでよく中継が繋がっていました。
そんなエディンバラでも、ヨークと同じく2泊します。

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エディンバラに着くと、大きなバックパックだけ宿泊先に預けて、もう少し列車に乗り続けます。

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降りたのは、エディンバラ近郊の住宅街にある、ダルメニーという駅。

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ここで列車を撮ると、後ろには何やら大きな建造物が見えます。
この建造物、橋なんですけれども、これが今日の目的地となる、フォース鉄道橋であります。

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橋の近くまでやってきました。
どうですか、この迫力といいますか、存在感!
写真にしてしまうと、僕の技術の無さのせいですが、その迫力感が薄れてしまうでしょうか。しかし、現地で実物を見ると、それはもうすごい迫力なのです。
列車が走っているのがわかるでしょうか。車両の大きさからも橋の大きさがわかるんじゃないかなと思います。
全長は2,530m、カンチレバートラスという仕組みの橋としては、世界で2番目の大きさなんだとか。ちなみに、1位はカナダのケベック橋だそうです。

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カンチレバーとは片持ち梁のことなんだそうで。
片持ち梁と聞くと、一応機械工学を学ぶ学生の端くれとして、いくつか思い浮かぶ事項があったりはするのですが、まあそれはさておき。
カンチレバー部の最大高さは104m、列車が走る部分の高さは海面より46mにもなるとのことです。
見るからに頑丈そうなこの橋の開通は1890年のこと。
そこから遡ること11年前、テイ橋という鉄道橋が、強風によって通過中の列車もろとも崩壊するという事故が起こったのだといいます。
その事故を教訓に、スコットランドの強い風に耐えうる橋として作られたのが、このがっしりとした存在感を放つ、フォース鉄道橋なわけですね。

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ここは、橋のメイン部から陸との間を結ぶガーター橋部分。
大きく迫力ある橋の中心部分とは違い、比較的簡単な構造のガーター橋ではありますが・・・なんとなく、かつての余部鉄橋なんかを彷彿とさせませんか?高さも割と近いですし。
こんな脇役の部分を含めて、フォース鉄道橋は美しくたたずんでいるのです。

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視線を西へ振ると、こちらにも大きな橋が2本。
こちらは道路橋で、手前の吊り橋が1964年完成、奥の斜張橋がついおととい、9月4日に開通した(つまり、僕が訪問した日にはまだ開通前)、「クイーンズフェリー・クロッシング」。
それぞれ違うスタイルの大きな橋が並ぶその姿は、見る者を惹きつけます。

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最後に、駅に戻って少々撮り鉄
ダルメニー駅を通過する列車まで含めると、それなりの本数が確保されている路線ではありますので、エディンバラからのアクセスも良いことですし、訪れる価値ありな駅かと思います。

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この列車に乗ってエディンバラに戻り、この日の旅を終えました。
4日目はちょっとあっさりでしたね。でも、鉄分はたっぷり吸収できて、大満足の1日でした。

続きます。