テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

リブルヘッド陸橋

ヨークで一泊し、欧州旅行3日目。
もう一晩ヨークに滞在するので、この日は宿にバックパックをほったらかして、身軽にお出かけです。

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お昼前後は、少しヨークから離れます。
リヴァプール行きの列車に15分ほど乗って、リーズというところへ。
そこで乗り換えて、さらに1時間20分ほど。向かった先は、リブルヘッドというところです。

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目的地、リブルヘッドの少し手前、セトルという駅にて。
この駅は英国屈指の美しさを誇るという駅だそうで、時間があれば降りて撮影したかったところです。
乗車しているセトル・カーライル鉄道という路線は、残念ながら本数の少ない路線。
ヨークに戻ってからの動きも考えると、気楽に降りられる場所でもないのです・・・

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ただ、下車したリブルヘッド駅も綺麗な駅舎を持つ駅だったのは喜ばしいこと。
周囲は草原の広がるばかりというようなところにある駅ですが、無人駅ながら綺麗に手入れされているように感じました。

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ここに来た理由は、タイトルの通り。リブルヘッド陸橋という橋を見に来たのです。
駅を出ると、その姿はすぐに目に飛び込んで来ます。
快晴だったヨークと違ってお天気は霧雨が降ったり止んだりと今ひとつですが、この橋が目に入った瞬間、私の心は晴れ晴れです。
ただ、心が晴れ晴れしていても問題なのは、気温が低いこと。緯度が高いとは言っても夏でしょ?となめていた私は、ここで早くもイギリスの本気を見ることになります。出発直前に友人の忠告を受けて、厚手のパーカーを一枚持って言ったのは正解でした。

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この辺はヨークシャー・デイルズ国立公園という区域に入る場所だそうで、立派なハイキングコースなども整備されていました。
僕もこの道を通って、陸橋のそばへと向かいます。

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いやー、たまりませんな。
日本でも碓氷峠なんか行くとアーチ橋を見てワクワクできますが、この迫力はさすがです。
この橋の完成は1875年とのこと。余裕で100歳越えの現役橋梁なわけです。
おっしゃ、ここにレール引いたろ、と考えた150年くらい前の人、ありがとう。
おかげでこんな素晴らしいものを私が眺められています。

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橋のたもとにある記念碑。
これは、1991年に修復作業を完了したことを記念したもののようです。
両時代の技師たちの握手。アツいですね。

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リーズから北上する形で列車に乗っていると、馬やら牛やら、広がる草原で、多くの動物たちを見ることができるんですね。
それはこの陸橋付近でも変わらず、このようにおとなしくしている動物たちを撮ることができました。これは・・・なに?羊?

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トレイルを行くと先ほどのように近くから橋を眺めることができますが、こうして俯瞰するように見るのもまた美しい。この写真は結構気に入っていたりします。
これで列車も含めて撮れたら最高なんだろうなぁ・・・

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陸橋を通過する列車、というのも一応。
自分が乗車する列車を、駅のそばから望遠で狙ったものです。ローカル感が漂いますね。
この列車に乗って、来た道をなぞるようにヨークへと帰ったのでした。

そうそう、こんなローカル線の短い列車にも、なんと車内販売があったのです。
想像以上に気温が低く、さらに霧雨に濡れたおかげですっかり冷えた私の体に、淹れたての暖かい紅茶は、それはもう美味しいものでした。
日本では車内販売がどんどんと姿を消しているので、こういう旅ができるのも、ヨーロッパ旅行の醍醐味なのかもしれません。

続きます。