やまぐち経由の大阪帰省。 ①
夏休みに計画しているたびに必要なものを色々準備するために、夏休み直前のこのタイミングで大阪へ帰省しました。
その計画のこともあって、夏休みはお盆明けまで金沢から離れられず。
そうなると、他にこなしたいこともなかなかこなせなくなりそうだなと思いまして、今回の帰省の際に少々寄り道してまいりました。
というわけで、今回は山口県へやって来ました。
このスジでここに来ると・・・
SLやまぐち号に間に合うのです!!
さすがにどこかで泊まるか高速バスで大阪まで行くなりしないと難しいなと思っていたので、時刻表とにらめっこして間に合うことに気がついたときは大喜びでした。
やまぐち号といえば、最新の旧型客車35系の登場で日々話題が尽きないですが、今回はその新型客車に置き換わってしまう前の、12系レトロ客車がお目当です。
今回僕が乗車したのは3号車、各車両でコンセプトの違う内装になっているSLやまぐち号では、「昭和風」に当たる車両です。
これは後から撮影したものですが、車内はこんな様子。
あまり明るさのない色使いで、妙にでろーんと垂れた網棚も特徴的です。
新型客車の復刻モデルとなったオハ35系は昭和生まれですから、新生やまぐち号はある意味昭和風客車で統一されることになりますね。
街の景色が広がる中を進んでいき、二つ目の停車駅である山口を過ぎたあたりから少しずつ坂を登り始め、車窓も山間の雰囲気に。
力強い音を轟かせながら、自然の中を進んでいきます。
仁保駅にていったん休憩。
ここから先は登りの急勾配が連続するので、ここで石炭を寄せたりだとか、上り坂へ挑む準備を行うのです。
昨年夏に乗車したばんえつ物語号でも同様の停車がありましたね。
仁保を発車すると、早速上り坂。そして長いトンネル。
隣の篠目までは9km弱あるのですが、その間には山口線で最長の田代トンネルも。
長いトンネル、続く坂。窓を閉めている車内にもモワモワと煙が入って来て、これはなかなか大変な・・・機関車はどんな過酷な作業をされているのやら。
でも、トンネルを抜けたらスッキリ!
トンネル内では出ることを禁じられる最後尾の展望デッキに出て、去り行く線路を眺めます。これは爽快!!
展望車など乗ったことがなかったので、めちゃくちゃ楽しい・・・
次世代のやまぐち号客車も解放展望室がありますので、また乗りに行きたいです。
地福で再度小休止。
ここでは先ほどの仁保よりも長めに停車するので、あっちこっちバチバチ撮りまくります。
うーん、美しい。貴婦人と呼ばれるのも納得の美しさです。
SL列車を沿線で撮ることはしたことがないのですが、こういう風に列車を眺めていると、撮りたい気持ちがむくむくと湧いて来ます。
対向列車のキハ40系が到着したら、やまぐち号も出発です。
石州瓦という赤い瓦の屋根の家が立ち並ぶ風景が見えてくると、津和野駅ももう目の前です。
終点の津和野で、改めて機関車や客車を観察。
台枠の都合か種車の妻面そのままな形状だったり、色々制約がありそうな中でかつての展望客車を再現した姿は、12系改造車たちの中でも面白く、勝つのって楽しい車両だと思います。
津和野に到着後、折り返しの列車に向けて機関車は準備を行いますが、その入れ替え作業を、駅前に鎮座するD51と絡めて。
もうしばらくすれば、日常的にD51同士を一枚のカットに収めることもできるようになりますね。
機関車は駅構内のはずれにある給炭・給水所にしばらく引きこもりますが、客車の方は駅の側線で待機。
津和野行きでは機関車次位に来ていてあまり見る側の顔ではありませんが、これがもう、展望デッキのある反対側と比べたら可哀想なくらいに簡単な改造でして。
外観もさることながら、車内に設けられた展望スペースも特に何もない、そんなに広くもないスペースという悲しい空間になっていまして、帰りの列車では若干楽しみが減る感じです。
とはいえ、こういう簡易改造は実は私のツボだったりするのですが・・・
35系に置き換わると両端とも解放展望デッキが設置されることになりますが、今度は片方がグリーン車になってしまうので、普通席利用の方はやはり片側の展望室しか使えないことになるんでしょうか。色々気になるところです。
さて、楽しい時間を過ごしたやまぐち号に続いて乗車する列車までには少々時間がありましたので、ほんの少しだけ津和野の街を覗きに駅前を散歩しに行きます。
続きます。