テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

昭和の香りは続く

大多喜からは列車種別を普通に変え、古きを思う旅も終盤です。

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終点の上総中野に到着。
バリアフリーなどと言う概念がなかった頃からそのままなんだな、と言うようなホームと車両の段差。
乗り降りも、どっこいしょと思わず声が出てしまいます。

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ここから西へは小湊鉄道が接続していますが、線路は途切れ、列車の乗り入れなどは行われていません。

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うーむ、ローカル。
接続するはずの小湊鉄道の列車がやや遅れており、雨の中しばし列車の到着待ちを行います。

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しばらくすると小湊鉄道の列車も到着。
小湊鉄道の車両はキハ200形で、こちらもいすみ鉄道のキハに負けない、40年~55年越えの老兵。14両が製造され、そのほとんどが今も現役という頑張りっぷりです。
この並びがまさか、平成も30年が経とうかという時代の、しかも首都圏での光景とは到底思えませんね。

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キハ200形は所々オリジナル要素も強いですが、国鉄キハ20系がベース。
前灯の配置などに差異は見られるものの、同じキハ20系列のキハ52とはかなり似た者同士。車体の構成などを見ると、同じ家系であることがよくわかります。

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キハ200形は車内がオールロングシートであるところが一番キハ20系と異なる点かもしれません。
シートの真ん中に排気筒があるせいで、超ロングシートになるのは防がれてしまっています。残念。

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小湊鉄道の車両と菜の花という画は結構見ますが、なるほど、これは素晴らしい。
天気が悪いにもかかわらず、ちらほら撮影されている方を見かけました。

車窓も聞こえる音もローカルで懐かしい、体の様々な感覚で楽しめる小湊鉄道
上総中野から里見までの間はスタフ閉塞で、システム的にもローカル。ちょっと千葉人に嫉妬してしまいますね。
今回は天気が悪かったのが本当に残念です。

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千葉横断が終わり、再びJRに接続するのが五井。昭和な旅はここで終了です。
五井駅のすぐ横にはこのように小湊鉄道車両基地があるわけですが、ここだけ本当に時代が違う感じ。千葉から15分、東京から1時間(しかも在来線普通列車で)の場所とは思えない光景です。
どハマりしたので、絶対また来ます。いすみ鉄道と一緒に。晴れた日に。

さて、ここからは予定を大きく変えて、というか、もうすでに大きく予定を変更してここまで来たのですが、北へ向かいます。
実は、この旅中に従兄弟が生まれまして。二十歳差です。従兄弟というよりおじさんって言われた方がしっくり来ちゃいますね(ばあちゃんはたまにそう間違える)。
というわけで、そんなおめでたいニューフェイスを拝みに行こうということで、房総半島一周の予定をやめて、いすみ鉄道小湊鉄道乗車を午前中のうちに終わらせたのです。
北関東方面にお住まいなのでちょうど良かった。東京駅でお土産を買って、病院へ向かったのでした。

続きます。