小雨降る、房総の春
大原からいすみ鉄道のキハに乗車して、上総中野を目指します。
こういう列車に乗ると窓を開けたくなるもんですが、雨が降っていたせいで、全開はやめておきました。
菜の花が咲き、春らしさが濃くなってきた房総半島を走り抜けます。
2つ目の停車駅となる国吉では9分ほど停車。
雨が降っていようと下車して撮影です。
ここで対向列車と行き違い。対向列車のうち、手前の車両はいすみ350型で、国鉄キハ20形の復刻車両。顔や側窓の雰囲気がよく似ていて良いですね。
こういうの、望んでいたファンの方も多いのではないでしょうか。
大原駅では顔を見られませんでしたから、ここでようやく拝めたことになりますね。
数年前にいわゆるタラコ色に塗装変更した際は賛否両論寄せられたそうですが、もちろん国鉄時代は知らず、ここ最近の国鉄色復活ブームではやたらと再現されるのがこの首都圏色なため、この色でも十分かつてに想いを馳せることができるのが僕ら世代。
いすみ鉄道の社長さんも「キハがいつ終わるかわからない」というようなことを再三仰られていますが、多くの人がキハを見にきて、いすみ鉄道にそれなりの収益が入って、キハたちが維持されながら、再び気動車標準色を取り戻せたりするような結果になるのが一番望ましいですよね。僕もまた乗りに行きたいと思います。
線路の築堤には菜の花が咲き誇ります。
ここは撮影スポットなのでしょう、築堤の下から結構な人がカメラを構えてはりました。雨の中、いい写真は撮れたでしょうか。
大多喜駅構内には車庫も併設されていて、その日運用についていない車両たちが留置されています。
先ほどのいすみ350型よりさらにそれっぽさが増していいですね。この日はこのように運用にはついていませんでしたが、これを取るというのもまた一つ、いすみ鉄道を訪れる理由になりそうです。
さて、キハの旅も半分ほど終わり、列車もここからは普通列車へと変身して、終点を目指します。
続く。