テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

札沼線を攻めろ!・・・のはずが。

北海道旅行も最終日。
メインのサロベツ乗車も果たし、あとは基本的には帰るだけです。
しかし、帰りの飛行機は昼過ぎの便。ならば午前中は有意義に北海道の鉄道を楽しまなければもったいないではないですか。
というわけで、6時には宿を出て、早朝の札沼線を北上し、1日に朝の一便でしか到達することのできない、新十津川駅を目指してみることにしました。
「札幌→(札沼線)→新十津川→(バス)→滝川→(函館本線)→札幌」という経路で進む計画。

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寝坊しないか不安でしたが、なんとか予定より一本早い列車に間に合う時間に起きることができました。
まずは札幌近郊で本数も多い区間となる、石狩当別まで移動します。

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一気に石狩当別まで行って次の列車に乗り換えたら良いのですが、前述のように予定より一本早い電車で出発できたので、駅スタンプでもゲットしようとあいの里教育大駅で一旦下車。
後続の、すなわち当初の予定の電車で石狩当別へ向かい、その先のローカル区間へと進むわけですね。

・・・しかし、この何気ない、気まぐれの下車が予定を大きく狂わせることになりました。

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やってきた元々乗る予定の列車が到着。
乗り込んで、さあ行くぞ!と意気込んで発車を待つのですが、なぜか出発予定時刻を過ぎても出発の気配がない。
ちょうどこのあいの里教育大駅で複線区間が終わるので、対向列車が遅れているせいとかで発車できないのかな?と思っていたのですが、事態はもう少し深刻でした。

しばらくすると、「石狩当別駅において対向列車のドア故障が発生したため、ただいま運転を見合わせております。」との放送が。
さらに少しすると、「当該の対向列車に乗車予定のお客様は次の列車に乗車していただく対応をしております。そのため、この列車は対向列車が当駅に到着次第の発車となる予定です。運転再開にはもうしばらく時間がかかる見込みです・・・」と。

あちゃーーー><
これは何分待たされることやら。
反対側の札幌方面行きホームには続々と通勤通学の人が増えてきて、寒い中これは大変だ・・・などと考えながら、私の旅程にもかなり大きな影響が出て来る不安に駆られます。
これ、石狩当別から先の列車には接続してくれるのだろうか。

車内放送では先ほども書いたような、状況説明と運転再開の条件だけが流れていて、新十津川行きへの接続には言及なし。
仕方がないので車掌さんに尋ねてみても、「確認はしてみますが、対向列車が動いてみないとわからない」というような回答。
その後も一切列車接続に関する情報は流れてきませんでした。
うーん、煮え切らん回答だなぁと思いつつも、車掌さんに腹を立てても仕方ありませんから、とりあえずは運転再開を待ったのでした。

で、待つこと約30分。
接続する新十津川行きの発車時刻からはおよそ20分ほど遅れて石狩当別に着くくらいの遅れで、ようやくあいの里教育大を発車しました。

そして、ついに追加情報。遅延の謝罪の後に、こう付け足されました。
石狩当別で接続する07時45分発新十津川行きですが、この列車は・・・」
おぉ。
「・・・本日、接続いたしません!繰り返します、07時45分発の新十津川行きには接続いたしませんのでご了承ください。」
ズコーーー。
この列車は、って言った後に少しタメが入ったから、待ってくれているのか!と少し期待したのにぃ。

接続がないという最悪の通告を受けて、かなーりテンションの下がった私。
新十津川まで乗り通すぜ!なんてやる人は数えるほどしかいない(実は結構いたらしいのですが、それは後述)でしょうが、北海道医療大学よりも先に行くために乗り継ぐ人だって少なからずいたはず。
この列車を逃せば次は11時過ぎまでないのだから、何か対応策を提示されるでもなく、ただただ「接続はないです。」と宣告されるだけの状況に、結構イライラしていました。しばらくして代行バスが出ると聞いて、怒りは収まったのですが。

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色々と思うところはありますが、なんとか石狩当別までは到着。
隣の線路に電源を落として留置されている車両を見て、故障したのはてめぇか・・・と毒づきつつ、とりあえず改札に向かいます。

すでにバスは用意されて待っている様子で、乗り継ぎ予定だった人たちがそちらへと流れて行きます。
しかし私は、ここから先どれだけ時間がかかるかもわからず、新十津川から札幌へ戻るのにもそれなりに時間を要することを考えると、代行バスに乗ってまで先へ進むのはリスクが高すぎると判断。ここで折り返すことにしました。
旅行中止による全額払い戻しが効くことを一応確認して、ちゃっかり駅スタンプはゲットしながらホームに舞い戻りました。

代行バスの担当者と思しき人物が駅員に「トツカワまで行く人結構おるし、ちょっと言って来るわぁ!」と言っているのを聞いて、同じ目的の人も多いんだなぁとここで知りました。

さて、思わぬトラブルに見舞われましたが、まあ、こんなこともたまにはありますわな。万事予定通りに行くと思っていたら、見知らぬ地ではやっていけません。
引き返す電車の中では、「よく考えたら図らずもタダで石狩当別までは行けたんだからいいか」とか、「こう毎日のようになしかしらトラブルがあって、JR北海道の職員も大変だよなぁ」とか、そんなことを考えるくらいには気分も戻ってきました。

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グダグダ長いこと文章だらけでしたが、札幌に戻ってきました。
中途半端に時間ができてしまったので、腹ごしらえをしたり、ちょうど壊れてしまっていたレンズキャップを購入しにヨドバシへ行ったりと、予定とは全く違いますが、これはこれで有効に過ごしました。
で、いい時間になってきたので駅に戻って、しばし撮影タイム。まずはキハ183系の北斗から。
サロベツやオホーツクと違って長編成なので、同じ顔でも見ごたえは抜群。

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グリーン車はハイデッキ構造。
なんとなくバブルな時代を感じてしまうこの構造ですが、屋根肩まで伸びる大きな窓越しに、少し高い位置から眺める北海道の雄大な景色。想像しただけで楽しくなってしまいます。
キハ261系の増備とスーパー北斗への投入が進む今、このハイデッカーキロも先は短くないでしょう。
機会があれば一度くらい贅沢して乗車してみたいものですが・・・

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隣にもキハ183系が入線。こちらはオホーツクです。
並ぶとやっぱり少し嬉しくなりますね。

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オホーツクの反対側は、所定通りのスラント。
ダイヤ改正後の大雪でも最初は同様の編成だったようですが、ここ最近は両端共貫通先頭車という日が増えているとか。
次に行く時、まだ頑張っていてくれたらいいのですが・・・

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国鉄型はもちろんかっこいいのですが、北海道の気動車特急はJR型も非常に魅力的。
到着したスーパー北斗キハ281系の試作車、キハ281-901が先頭車。なぜかこの試作車にはよく出会います。
札幌→函館は昨年春に急行はまなすで乗車していますが、北斗、もしくはスーパー北斗で、昼の間にもそうはして見たいところ。

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石勝線方面へと向かうスーパーとかちには、キハ261系の1000番台がやってきました。
スーパー宗谷で乗ったキハ261系よりも洗練された顔で、同じタイプの顔の789系と並んで、結構好きな車両です。
新塗装化が進んでいるこの形式ですが、個人的にはやはりこの、青い塗装がかっこいいと思います。

あまり量は撮れてないですが、目についた車両たちを撮影できて満足。
当初の予定よりは少し早いですが、快速エアポートuシートに座って、のんびり新千歳空港を目指しました。

続きます。