テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

私もたまにはバスで旅をする

音威子府で念願のそばを食して、旅を再開します。
今回ここから乗車するのは宗谷本線の続きではなく、宗谷バスの天北宗谷岬線。
音威子府稚内間をオホーツク海側経由で結び、28年前に廃止された天北線をおよそ辿るルートで走行するこのバス路線。途中、鬼志別から稚内までは天北線のルートから外れ、宗谷岬を経由します。全区間乗車すると、所要時間はだいたい4時間半。

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雪降る中、そんなバスに乗って北を目指します。
それにしても、よくこんな道路状態でちゃんと走れるなと感心してしまいます。

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しばらくして正面に見えてくるのはピンネシリ岳。
この山を右手に眺めながらさらにしばらくいくと、中頓別に到着です。

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音威子府側から来て最初のターミナルとなる中頓別バスターミナル。
ここで10分ほど停まります。
天北線の中頓別駅跡に設置されたこのターミナルは、天北線に関連する写真や鉄道部品などが展示されている記念館にもなっています。

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建物の横には、青く塗られたキハ22と腕木式信号が保存されています。
しかしこれ、どうにかならんのかという積もりっぷりですね。キハの屋根に乗ってる分だけでもかなりの重量がありそうです。

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中頓別での小休憩を終え、次は浜頓別へと向け走っていると、バスの前を何かが横断!
とっさにカメラを起動してなんとか撮影することができました。あれは鹿かな?
「動物飛び出し注意」の標識はかなり見ましたが、本当に自分の乗っているバスの目の前に飛び出してくるとは驚きでした。

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中頓別からそれほど時間が経たないうちに、浜頓別バスターミナルに到着。
ここでも10分ほど停車します。

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ここもかつては天北線の浜頓別駅だった場所に建てられており、やはりかつてを偲ぶ様々な展示がありました。
浜頓別駅は天北線のみならず、こちらは国鉄時代に廃線になっていますが、興浜北線という路線の分岐駅でもあったそうです。

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私は旅の行った先々で駅スタンプを集めているのですが、このバスターミナルにはスタンプ台だけが残っていました。
お!まだ残っているのか!!と一瞬期待させられた後に落とされる悲しさ・・・

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浜頓別を出た後は、対向のバスとすれ違ったり、

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さすが北海道だなというような長い直線道路を走ったり。
しばらくして車窓に海が見えてくると、ぼちぼち次のターミナル、鬼志別に到着です。

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鬼志別バスターミナルでも、やはり10分休憩。
オホーツク海岸沿いの国道238号線から一旦内陸に入ったところにありました。

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例によって旧天北線の鬼志別駅跡に建てられたターミナル。
鬼志別や猿払、飛行場前などという近辺の駅名標などを中心に、貴重な資料や写真、部品が展示されています。

「天北宗谷岬線」の名の通り、ここまでは旧天北線の経路に沿って、代替路線としての役割を果たすルートを取って来ましたが、この鬼志別から先は海岸沿いを走り、宗谷岬経由で稚内を目指します。
音威子府を出てそろそろ2時間半。長い路線バスの旅もぼちぼちラストスパートに入ります。

続きます。