テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

9月17日 ブルートレインあけぼの。

おはようございます。列車は大宮駅を出発し、終点の上野へと定刻で走行中です・・・

なんて妄想をしながら、秋田県北の小坂鉄道レールパークで保存されている24系客車、ブルートレインあけぼので朝を迎えました。

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時刻はもうすぐ6時というところ。朝靄が濃いですね。
短いとはいえきっちりと編成が組まれて留置されている姿は、現役の風格を未だ感じさせます。

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どこかの小さな駅で運転停車中の姿だと言われたら、そのまま信じてしまいそう。
そのくらい、ここでは「生きた」ブルートレインを触れることができます。

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室内の様子。この部屋は、B寝台個室の上段になります。
今回はここで宿泊しました。
正直めっちゃ狭いのですが、しかしそれでも個室空間が確保されているということは、この部屋が作られた当時は大きなポイントだったのかもしれません。
(移動手段としての)夜行列車というもの自体がおよそ失われてしまった今、趣味的には開放寝台も経験して見たかったという気持ちも大きいですが。

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こちらはB寝台開放。
ブルートレインあけぼの」においてはこの車両が休憩室として開放されており、飲食などはここで摂ることができます。
保存車両内での飲食がそもそも許されていないところが多いので、ここで食事ができるというのは非常に嬉しいこと。
事前に予約しておくと朝食(駅弁)を購入することもできるので、実際に予約しておくと大館駅で駅弁を購入できた「あけぼの」を想いながらの朝ごはんという、最高の朝を過ごせます。

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そして、これがA寝台車。うむ、雰囲気が違うな・・・
二人で宿泊するときはA寝台個室の方がお得なのですが、僕が予約したときには(かなり前に予約したのにもかかわらず)すでに埋まっていました。
こっちに泊まるリベンジを果たしたいところ。

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先ほど触れた、事前に予約しておくと購入できるお弁当がこちら。
大館駅弁ですが、ここで購入できる分は「ブルートレインあけぼの」仕様の掛け紙になっています。いい記念品になりますね。
そもそも美味しいお弁当ですが、寝台車内で食べるとそれはもう格別です。

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8時ごろになると、小坂鉄道レールパークの開園に向けて色々と動きだします。
しばらく見ていると、車庫からディーゼル機関車、DD13が出てきました。

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このDD13は転線して近づいてくると、24系に連結します。
宿泊施設として留置されているホームから、昼間の展示位置へと移動するイベントがありまして、そのために、本物のディーゼル機関車が牽引するというのです。
小坂駅構内を5分ほど移動するだけですが、これこそが「生きた」ブルトレを感じる所以なのではないでしょうか。
こちら側のテールマークが文字タイプなのが、イラストマークしか知らない僕にとってはとても新鮮です。

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乗降扉に設置されていた渡り板が外されると、いよいよ発車時刻。
人生で初めての動く24系に乗り込み、5分ほどの寝台列車の旅を楽しみます。

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先ほど止まっていた位置からホームを挟んで反対側となる場所へ、およそ往復する形で走行。
5分と聞くと短く感じますが、実際乗ってみると案外長いもので、本当にしっかりと「乗った」気分を味わうことができます。

最高の気分で迎える朝、これを目指してここまできた甲斐がありました。
絶対また来ないと。
この気持ちを全部書き綴ると延々終わらない気がするので、できるだけあっさり書いて見たつもりですが、いや、本当にここは素晴らしいですよ。
シャワーもトイレも綺麗だし、語彙力が乏しくてあれですが、とにかく泊まるには最高です。安いし。
鉄道が好きとか関係なく泊まれる施設だと思うので、是非とも足を運んで見て欲しいと思います。