テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

9月4日 18切符を消化せよ! ⑤

羽越本線で新津へ、そして、新津鉄道資料館へとやってきました。

200系新幹線とC57がお出迎え。
200系はリニューアル色しか見たことがありませんでしたから、そもそもこの、白地に緑の東北・上越カラーを目にするのが初めてです。
真っ黒な蒸気に白い新幹線、いい対比ですね。

さて、館内へ入ってみます。

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新潟を中心とした鉄道の文化や歴史から、鉄道の機械的な構造、運行システムなどなど、大きな鉄道博物館に劣らない展示が並びます。

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新幹線の「鼻」が所々に展示されているのも面白い(笑)

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また、さすがは雪国だなといった展示も。
昔のラッセル車の内部構造なんて、なんともマニアックで興味深いです。

1階の常設展示を見て回った後は、2階で開催されていた企画展示へ。
こちらは撮影禁止だったので写真はありませんが、この時は日本海縦貫線についての展示でした。
これまたとてもとても心惹かれる内容で、路線の変遷やエピソードのパネルやそれにまつわる資料が数多く展示されていました。新潟駅高架化に関する展示などもありまして、企画展示ながら下の常設展示に勝る勢い。いやー、濃かった。

あっさりと書いていますが、実際は終始大興奮で展示を見て回りました。
この記事を読んでいただいた方々にも、自信を持ってお勧めできる立派な資料館でした。

いやーー、新津鉄道資料館最高だったなぁ。
と、これで終わってはもったいない。「締め」が待っております。
建物の出入り口を出て右手奥へと進んでいくと、それは見えてきます。

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いやはや、ニヤつきが止まりません。
ロータリーラッセル車として活躍したDD14と、運転台上の2灯が特徴的な485系1500番台。
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各地にクハ481(489)形はいくらか保存されていながら、この形態、いわゆる電気釜の先頭車はほとんどいないのではないでしょうか。
九州鉄道記念館に前頭部カットモデルありましたが、もしかしてそれくらい?
ボンネット型よりこちらの顔に馴染みがありますので、個人的にはここでこうして一両丸々、しかも一度は見てみたかった1500番台が保存されているというのは非常にありがたいことです。

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屋根上の2灯もさることながら、外バメ式のテールライトもまた、ずいぶん目立ちます。

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DD14のほうへ目を移すと、こちらはロータリーヘッドの内部がよくわかります。
橋の欄干にみぞれのようなものが数ミリたまればそれを雪が積もったと呼ぶくらい雪と縁のない場所で育ってきた(横浜時代はそれなりに、とは言っても数センチの世界)ので、数十センチ、もしくはメートルレベルで積もった雪を、勇ましく吹っ飛ばしながら除雪していく姿には、とてもかっこいいの一言では表せない憧れを抱いたものでした。
最近は車籍を持たない機械扱いの車両などによる除雪が主流になってきていますが、やはりラッセル車と言えばこいつらのことを指したいものです。
DD14形機関車そのものも、まるで大陸の機関車かと思わせるような大柄な車体で、DD51やDE10への興味とはまた違った部分で心を惹かれます。


実は新津鉄道資料館、ほとんど485系目当てで立ち寄ったのでした。
展示車両はなかなかアツいけど、資料のレベルは言うほどやろ?と。(四国鉄道文化館を想像しつつ・・・いや、私はあそこ好きですけどね)
しかし、そんなことはありませんでした。いい方に期待を裏切られるとはこういうことか。失礼なこと考えながら来てごめんなさい。最高でした。
先ほども書きましたが、新潟・新津方面へ行くことがあるならば、ぜひとも立ち寄りをお勧めしたい場所でした。いや、ついでではなく、ここを目的地に据えてもいいかもしれない。
僕は知らずに新津の駅から2キロほど歩いたのですが、新津⇆鉄道資料館の間で無料のシャトルバスも比較的高頻度に運行されています。
新津鉄道資料館とばんえつ物語号を巡る旅、なんていかがでしょうか?(笑)

鉄道資料館を後にしたら、この度もおおよそ終盤へと向かいます。
あともう少し続きますね。