テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

1日目 はまなす!

この旅行に行ってからもう随分と時間が経ってしまったのですが、ここにきてようやくメインの話題に入ります。

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やってきました、(もう過去のものとなってしまいましたが)最後の定期急行かつ最後の定期客車列車であった急行はまなす
「急行」「夜行」「客車」「DD51」・・・魅力を箇条書きし始めると枚挙にいとまがないのですが、特に私などは急行列車の全盛期を知らない世代ということもあって、例えば北斗星とかトワイライトなどよりも憧れを強く抱いていた列車でした。
急行といえば、急行きたぐになどは大阪に住んでいた頃は身近に見ることのできる急行列車でしたが、運行当時は(特に金銭面の問題で)乗ろうなんて選択ができませんでした。

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青いDD51。この流れ星のペイントに幼い頃から惹かれてきました。
「スマートに流れるような」なんて現代的な言葉とは大きくかけ離れ、角ばって凹凸ですごい音。そんなところが、(自分で言うのもアレですが)現代っ子の私の心を惹いたのかもしれません。それは他の国鉄形式にも言えるんですけどね。
先日ついに再始動したカシオペアはその牽引機が注目されましたが、道内の牽引は貨物から借り入れのDF200だったそうで。
仕様も見た目もかなり違いますが、日本の両端を走る客車列車の牽引機が同一形式というのはどういった巡り合わせでしょうか。

機関車だけでもお腹いっぱいですが、客車だって腹が裂けても詰め込みたいものです。この青い列車を私は見に来たんだから。

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青い車体はもちろん、"SLEEPING CAR HAMANASU"のエンブレムと、扉上の「B寝台」表示、さらには、ちょっと反射で見にくいですが、☆☆☆マークも。これら全てが夜行列車としての存在感を際立たせてくれるアイテムです。

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札幌駅名板と青い寝台客車。
時代とは移りゆくものですが、やはりこの姿を再び見るコテャかなわないのかと思うと寂しい気分にはなります。
写真としても、腕があってカメラの様々な設定を上手く使いこなせばもっといい記録が残せたのではと悔やまれるところですが、それでも自分がこの場にいたのだと思えることが幸せです。

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はまなすの行き先表示。
これは座席車のものだったかと思いますが、寝台車と座席車で若干自体に差があったように思います。それにしても、急行という文字は心を躍らせますねぇ・・・

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指定席と同じ料金で体を横にできるということで人気の高かった、のびのびカーペット車。設定されている座席数の少なさもあって、繁忙期は速攻で埋まると有名でしたね。
私もこちらの席にするか少し悩みましたが、せっかく数少ない客車列車の、しかも座席車がある列車に乗るのだからと、あえてノーマルな座席車を選択しました(寝台はさすがに予算がきつくてパス)。

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私が乗車した5号車も、ノーマルな座席車とは言ったものの、オリジナルの座席ではありません。
かつてキハ183系グリーン車で使用されていた大型のリクライニングシートに換装され、シートピッチも拡大されています。
リクライニング角度もびっくりするほど大きく、話によるとその角度は140度に達するとか。実際、めちゃくちゃ倒れました。最大限倒しても後ろに影響がさほど出ない程度にシートピッチも広く、なんだこの無駄に快適な車内は!?と驚愕の嵐でした。

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廃止を目前にして増結も行われていた急行はまなす
しかしその増結された車両の中には、こんなボロボロなものも。。
厳しい環境の中で長年働いてきた証なのでしょうか・・・

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ささっと隣のホームに移り、最後尾から客車を眺めてみます。
やはり私の撮影技術が低く、ヘッドマークが飛んでしまったのが悔やましいです。。
発電機の積まれたスハフ14から聞こえるディーゼルな音が心に響きます。

入線から発車時刻ギリギリまで眺めまくって、いざ、夜行急行に乗り込みます。
駅弁も買ったし、準備万端です。