テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

京阪特急プレミアムカー(仮称)

タイトルの通り、京阪特急に有料の座席指定車が登場するようです。
京阪特急の主力、8000系の6号車(大阪方から3両目)に「2扉→1扉」「座席の2+2の4列配置→2+1の3列配置」といった改造を施し、(仮称)京阪特急プレミアムカーとするとのこと。
大型テーブルや電源コンセントも設置される他、専属アテンダントが配置されるなど、サービス面でもプレミアムになるみたいです。
乗車券に加えて別途必要となる特別車両料金の額は未発表ですが、なんとなく300~500円くらいが無難な額なのではないかと予測しています。それ以上だと個人的にはちょっと手が出ないかな。

車両面で気になるのはやはり、1扉化でしょうか。
車内の改装だけでなく、ここまで手を入れるとなるとなかなか本気度が違います。
扉の撤去跡など、どのような処理が行われるのか必見ですね。
なお、6号車の改造中の8000系は7両編成で運行されるとのことです。

阪急、国鉄、京阪が競合し、それぞれ特別料金不要でサービスを向上させてきた京阪間の速達列車達。
優等列車への考え方は関東と関西でよく比較されるところですが、確かに関西圏の料金不要特急(JRなら快速系ですね)は基本的なレベルが高いと感じます。

そんな中で、有料の座席指定というのが全く受け入れられず、短命に終わったという「特快ウイング」。
これはまあ、関空快速と比べてそれほど速達性が高いわけでもないのに、自由席車と同じ座席スペックで追加料金払えるかい!というところなのでしょうが、確かにこれは乗る気にはならんでしょう。
指定席車には人が乗らず、自由席車が混雑しまくったというのも短命に終わった理由のひとつだそうですね。

そこいくと、今回の京阪特急プレミアムカーというのは座席からサービスから全て格上ということになるので、その分の追加料金を支払う価値はありそうです(値段によりますが)。

以前、「京橋→樟葉間ノンストップの通勤特急(着席保証)」ってな感じの京急wing号的なモノはウケないのかなと考えていたことがありましたが、想像していたものとはかなり違った形で京阪の有料列車が実現してしまいました。
(京阪版wing号、結構イケると思うんだけどなぁ)

確かに、京阪特急って京橋から乗ると既に座れないこと多いですし、そういう点では有料でも座れたらありがたいってのはあるんですよ。
しかし、淀屋橋出町柳から乗る場合はほぼ確で座れること、前述のようにそもそもの基本スペックが高いこと(特に京阪特急はリニューアルでまたレベルが高まったと思います)、たかだか4~50分の乗車時間であることを考えると、プレミアムカーの需要は如何程なのか。
外国人観光客の増加や利用客のニーズに応えて今回の導入に至ったとのことなので、経済や経営についてまだ知識の浅い鉄オタが云々言ったところでアレですが、今後の動きに注目したいと思います。

まあしかし、運行が開始されたら一回は体験乗車してみたくはありますね。