テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

『マンモス』に会いにいく。

一昨日はトワイライトを撮りに行きましたが、出かけた目的は他にもありました。
「マンモス」に会うことです。
もちろん、氷河時代の動物ではありません。EH10形電気機関車です。

僕が住む都島区の淀川を挟んだ対岸、東淀川区には、2機の国鉄型機関車が静態保存されています。
一つはこの日撮りに行ったEH10形。もう一つはDF50形ディーゼル機関車です。
いずれも「何故ここに・・・?」感があるのですが、特にEH10形に関しては、全国で唯一現存しているということもあり、とにかく保存されていることに感謝せせねばなりません。
EH10形の保存場所は、阪急の淡路からほど近くの「東淡路南公園」内。
公園の端で、厳重に柵に囲まれながらどっしりと居座っていました。

では、写真を。

イメージ 1
形式は、EH10 61。日本全国で、唯一の保存機です。

イメージ 2
めっちゃ囲まれてます。
正直、柵は邪魔・・・ですが、大切に保管されていると考えればやむなし。
自分の目で見る分には柵があっても大して気にならないのですが、写真となるとちょっと見づらいですね。。

イメージ 3
柵の隙間から、なんとか前面を。
厳ついです。おでこの雰囲気のせいか、黒い塗装のせいか、はたまた2車体連結の巨体から来る威圧感か。とにかく厳ついです。
「マンモス」と呼ばれますが、どことなく鉄人28号的なイメージが・・・
この車両のデザインは、名鉄7000系なども手がけた萩原政男氏によるもの。
色といい前面デザインといい、斬新ですね。

イメージ 4
8軸、2車体連結の構造は、現在のEH500形や最新のEH800形に通じるポイントです。

イメージ 5
台車の板バネ。この辺は詳しくないのですが、面白い形してますね。

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ホームに停車中かの様なスタイルで据え置かれています。
屋根のおかげで雨にさらされることも少ないおかげか、保存状態は良好なように見えますが、裾のあたりに傷みが目立ちます。

イメージ 7
保存の詳細を示した看板。
吹田にいたのですね。最終運転も宇野→吹田だったそうで、割と吹田に縁のある形式のようです。
製造年が昭和32年とありますから、今年で57歳ということになります。
廃車が昭和57年ですから、既に生涯の半分以上を保存機としてここで過ごしているわけですね。

住宅地の中の公園に突如として現れる「マンモス」。
日本中を探してもここでしか見ることが出来ないわけです。
とても価値のある保存機でしょう。
ぜひ、京都の新博物館に・・・と思いますが、、難しいかなぁ^^;
さすがに塗装とかもくたびれてきている感が否めないので、補修なり博物館収容なり、綺麗にしてもらってほしいところです。
もし良ければ、街中のマンモスを見に行ってみてはいかがでしょうか。

以上です。